小学6年生のときだった
「二十歳になったら、
みんなでまたここに集まって開けよう」
と、将来の自分へ手紙を書いて、
クラスのみんなと埋めたっけ
担任の先生の発案だったのか、
それとも学校の意向だったのかは、
さすがに記憶にはない
確か、ペパーミントグリーンの
ピラミッドのような形をしていた
名前は...
そう、『希望の塔』
“小学6年”といえば12歳
8年後の二十歳なんて、
気が遠くなるほどの年月だった
中学、高校、社会人...
「その頃はなにをしているのだろう...」
と、想像もつかなかった
が、
二十歳になっても声がかかることはなかった
そのとき私はこの街を離れ、
都会で生活をしていた
「地元を離れた私には、
きっと話が来なかったんだ」
そう思っていた
が、
どうやら学校自体が建て直しをしたらしい
そのとき、
校門の横に設置されていた『希望の塔』も
なくなったと聞いた
子どもたちの夢が
勝手に撤去されていたことに衝撃を受けた
二十歳の自分へ、
私はどんなことを綴っていたのか...
たぶん、その夢は果たせずに終わっているだろう
たぶん、
「将来、私は乳がんになる」というシナリオは
なかったはずだ
人生は思い通りにはいかない
だから面白くもある
道を切り拓いてゆくのも自分
その道に足跡をつけてゆくのも自分
想定外の
“乳がん”という道に迷い込んでしまったが、
これからどう歩いていくかも自分次第なのだ
病気になってから、
「10年後、私はどうなっているのか」――
と、考えることが増えた
が、考えても仕方がないのかもしれない
そのときとのとき、
一日一日を、
ただ大切に生きてゆくだけ
自分らしく
私らしく――
今日は朝から大荒れ
台風並みの天候
そんな悪天候の置きみやげは...
黄金色の空と...
刻々と変化する美しい夕焼け
一日の終わりに感動の空
ありがたい...
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Source: りかこの乳がん体験記
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