進行肝細胞がんに対する治療

外科医

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みなさん、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

先週は癌カテーテル治療が数十件あったり、
肝臓学会西部会の参加のために岡山行ったり
目が回る忙しさでした

そして、今日は、
大学の1日当直・・
子供たちと遊びたい・・・

と愚痴は、さておきまして、

岡山で開催された肝臓学会西部会では
シンポジウムでの発表と
ランチョンセミナー
での発表がありました

ランチョンセミナーというのは、
お昼のお弁当を食べて頂きながら、私が講演させて頂くという
大変名誉な時間です

肝臓癌に対する
テセントリク+アバスチン療法

について話をさせて頂きました

テセントリク+アバスチン療法は
今の進行肝臓がんの第一選択薬
となっております

癌の免疫を助ける薬剤と癌の血管を抑える薬剤の組み合わせです

これまで100名くらいの実際の患者さまに投与したデータを解析してみますと
やはり、なかなか良い薬剤だと思います

癌が小さくなる割合は35%程度ありますし、
副作用も、特殊な副作用もありますが、
一定期間継続できる方が多い薬剤です

75歳以上のご高齢の方でも、比較的安全に投与できそうな解析結果も
今回、出てきています

テセントリク+アバスチン療法での副作用で
問題になる副作用の一つとして
タンパク尿が挙げられます

これは、他の肝臓がん治療の薬剤でも
起こり得る事ですが、
このタンパク尿は意外と厄介なのです

タンパク尿というのは、おしっこに
栄養素の一つのタンパクが漏れ出てしまう状態です

ひどくなると、腎臓の機能が落ちるケースもありますし、
もともと肝硬変などで肝機能が悪い方は、タンパクの中でも
アルブミンという重要なタンパクが低いので、
タンパク尿としてさらに腎臓から漏れ出てしまうと、
どんどんアルブミンが低下してしまうのです

タンパク尿に対する治療薬はほとんどわかっていないので、
テセントリク+アバスチン療法を中止するか
特にアバスチンがタンパク尿誘発の原因となり得るので、
アバスチンのみを中止するか
対応が必要になります

また、中止してすぐ改善すれば良いのですが、
そのまま不可逆性といって、もとに戻らない事もあるので
そうなると、かなり厄介になってきます

この方も、
これまで肝臓がんに対して
薬物治療が行われてきたのですが、
タンパク尿が著明となり、継続不能
となってしまいました

癌の状態は
ステージ4Aの門脈への浸潤を有する状態です

スライド7

治療が困難となり
岩本内科に来院されました

さっそく、この様な方には
カテーテル留置を行い、
肝動注化学療法 New FP療法
を導入します

スライド6

この方のカテーテル留置は
1時間もかからず終わりました

薬の分布は良好で、癌の中に
薬が貯留したことを確認しました

スライド8

多くの病院は進行肝臓がんに対して
薬物治療のみ主治療となるので、
どうしても、その治療を引っ張ってしまいます
そうしますと、副作用が残ってしまい、
次の治療に移行しづらくなってしまうのです

癌をうまく制御できれば、
肝機能もより改善し、
全体的に立ち上がってくるはずです

最近、岩本内科に治療を求めてこられる方々は
厳しい状況の方々が多くて、
その中でも良い結果を、ベストの結果をしっかりと
患者さま方に届けられるように
ガンばっていかねばなりません

さぁ、12月、
走り抜けます!

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。
Source: ガンちゃん先生奮闘記

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