おはようございます。
当ブログの読者から以下の質問をいただきました。
はじめまして。
いつも貴殿のブログを参考にさせて頂いております。
私も医師のはしくれで今後開業を検討しております。
ご質問なんですが、現在開業資金のために貯蓄をしているのですが、一年から二年程度の短期間であってもそのお金を運用する方がやはり良いでしょうか?
私は投資信託(500万程度)に毎月15万程度いれているのですか、残りも開業までの間運用するほうがよいでしょうか?
因みに他の貯蓄現金は1500万円ほどです。
米国株式も時々スポット買いはするのですが、今ひとつ投資センスがないのは自分でも自覚しており、躊躇しております。
是非ご意見賜りたいと思います。
宜しくお願い申し上げます。
ご質問ありがとうございます。
結論から申し上げますと、1年〜2年と短期間のうちに使うことが確定しているお金を株式などのリスク資産へ回してはいけません。
下手にタイミングを図らず、月15万円の投信積立だけを継続すればよいでしょう。
手元のキャッシュを短期間でも株式で運用すべきか?
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 開業資金など用途、使用時期が明確になっているお金を投資に回してはいけない
2. 利用時期が10年以上先ならば投資に回す選択肢もアリ
3. 投資信託の積立設定だけして後は開業資金準備などに力を入れるべき
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 開業資金など用途、使用時期が明確になっているお金を投資に回してはいけない
大原則として、開業資金など用途や使用時期が明確になっているお金を投資に回してはいけません。
開業資金以外では子どもの教育資金なども当てはまりますね。
投資に失敗したせいで子どもに十分な教育機会を与えることができなかったという悲惨な事態は避けたいものです。
投資はあくまで余剰資金の範囲内でやるのが正解で、そのルールを破ると万が一の時に右往左往することになります。
特に、1年や2年など短期の場合は株価がどう動くか全く分からないため、株式などのリスク資産へ投入するのはやめておきましょう。
2. 利用時期が10年以上先ならば投資に回す選択肢もアリ
用途や使用時期が明確になっているお金は投資に回してはならないというのが鉄則ですが、使用時期が10年以上先の場合は投資を検討してもよいでしょう。
例えば、お子さんの将来のためにジュニアNISAを利用するのは好例ですね。
お子さんが未就学児で年齢が低く、運用期間を10年〜15年確保できるのであればインデックス投資でプラスリターンが得られる可能性が高く、投資に回すのもアリでしょう。
ただし、その場合においても利用時期が近づいてきたら相場が好調なうちに資金を引き上げて現金化しておくことが重要です。
3. 投資信託の積立設定だけして後は開業資金準備などに力を入れるべき
投資に関しては下手に相場の変動を読もうとせず、毎月15万円分の投資信託の積立設定だけして放置するのがよいと思います。
それによって浮いた時間や労力を、開業資金の調達など開業準備に投入するのが最善でしょう。
投信積立を利用して将来への備えを固めつつ、キャッシュを手厚くして開業後に苦境に陥らないための準備を進めましょう。
まとめ
1年〜2年以内と短期間のうちに用途や金額が明確になっているお金を株式などのリスク資産に投入してはいけません。
運用期間を長く確保できない場合はマイナスリターンで終わる可能性も十分にあるからです。
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個人的に、『敗者のゲーム』と並んでインデックス投資家が真っ先に読むべき一冊だと思います。
こんな記事も書いています。
リスク許容度は各個人によって異なるのが当たり前であり、無理をして周囲の人に合わせても何もよいことはありません。
投信積立を利用することで、自動的に投資対象も投資タイミングも分散することができます。
初心者にはありがたい仕組みですね。
長期投資で成功するための最大のコツは、一度買ったら買ったこと自体を忘れて長く運用することです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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