おはようございます。
当ブログの読者から、住信SBIネット銀行の「外貨積立」およびSBI証券の「外国株・ETF定期買付サービス」について以下のご質問をいただきました。
いつもブログを拝読し、勉強させて頂いております。
医歴3年目の駆け出し研修医です。
ここ半年のあいだ色々な国内投信や、ETFvs国内投信で比較した結果、ETF VTの積立をすることにしました。
しかしいざETF VT積立を始めてみると、国内投信とは違う点があることに気が付きました。
1つ目は為替相場、そして2つ目は指値・成行注文です(なおSBI証券・銀行ユーザーです。) 。
まず為替に関して、リスク分散を考えると定期外貨積立が良いようにも思いました。
しかし住信SBIネット銀行では円ベースのみでの外貨積立(e.g. 毎月10万円分のドル)しかできませんが、ドルベースで定期外貨積立(e.g. 毎月1000ドル)をしたほうがドルコスト平均法を為替でも実行でき、よりベターなようにも思いました。
手動で定額ドル買付をしたほうが良いでしょうか?
次に注文方法に関して、投信と違ってETFでは指値・成行注文がありますが、SBIのETF定期買付サービスでは成行注文しかできません。
以前のブログ(2020年11月25日)では、ちゅり男先生は定期買付サービスを利用されていないとのことですが、このあたりも関係あるのでしょうか?
指値と成行で1−2%程度購入価格が変わってくる場合もあり、そこを大きく見て指値にするべきなようにも思えます。
一方でそこまで板に張り付いて指値を見繕うのも、無理なく続ける長期インデックス投資の姿勢とも違うように思われ、成行注文だが労力の省ける定期買付サービスでもいいのかな、と迷っております。
(両者ともにSBIの提供している自動積立・買付サービスにそのまま乗っかるのが良いのか、それとも時間コストを投入して少しでもリスク分散・運用コスト低減を目指すべきなのかに集約される気もしますが…。)
以上2点、ご教示いただければ幸いです。
結論から申し上げますと、あまり細かい点は気にしすぎず、「外貨積立」や「ETFの定期買付」といった自動化自体に魅力を感じるならあば利用する、そうでなければ利用しないという考え方で十分だと思います。
住信SBIネット銀行の「外貨積立」とSBI証券の「米国株式・ETF定期積立サービス」について
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 外貨積立による自動化に魅力を感じるのであれば「円」で購入すればOKです
2. 10年以上にわたる長期・積立投資であれば「成行注文」でOKです
3. 細かい点にとらわれすぎず、大枠を押さえることが重要です
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 外貨積立による自動化に魅力を感じるのであれば「円」で購入すればOKです
住信SBIネット銀行の「外貨積立」は、刻一刻と変動する為替の影響が気になってしまう外国株投資家の方には非常に便利で有用なサービスだと思います。
1回あたりの買付金額は「○○円」でしか指定できませんが、特に問題ないでしょう。
買付頻度も「毎日」、「毎週」、「毎月」から選択できますし、「1ドル=130円を超えたら買付しない」などの購入上限レートも設定できます。
一昔前では考えられないくらい便利なサービスだと思います。
なお、私自身は投資を長く続ける中で細かい為替の動きがどうでもよくなってしまったので、毎月1回適当なタイミングでドルに両替をしています。
2. 10年以上にわたる長期・積立投資であれば「成行注文」でOKです
次に、SBI証券の外国株・ETFの定期買付サービスですが、こちらも非常に便利かつ有用なサービスだと思います。
特に米国株購入時の最低手数料がゼロになってからは、一度にまとまった金額で株を購入する必要がなくなり、より使いやすいサービスとなりました。
定期積立を継続することが目的なので、指値注文はできず成行注文のみですが、日々の小さな株価の変動は何十年と投資を続けていくうえでほぼ意味を持たなくなるため、成行注文で問題ないでしょう。
こちらも有用なサービスではあるのですが、私自身は月1回適当な時期に買い付けるだけのズボラ投資を身につけてしまったので、わざわざ定期積立サービスを利用しなくなりました。
要するに、私が今やっていることは、月1回適当なタイミングでドルに両替し、その両替したドルをすぐにVTやVTIなどのETFにかえるということだけです。
3. 細かい点にとらわれすぎず、大枠を押さえることが重要です
住信SBIネット銀行の「外貨積立」もSBI証券の「外国株・ETF定期買付サービス」も、投資にできるだけ時間や手間をかけず自動化したいという方には最高のサービスだと思います。
特に、日々変動する為替や株価の動きを少しでも平均化したいという方には魅力的でしょう。
ただし、最終的に重要なのは自分に最も合ったやり方を見つけることです。
長く続けても全く苦にならない、しかも自分の中で納得がいく投資法を見つけることが重要ですね。
今後何十年も積立投資を継続するのであれば、長く続ければ続けるほど、毎月の積立が資産全体に与える影響は微々たるものになっていきますから。
まとめ
日々変動する為替や株価の動きを少しでも平均化したい方にとって、住信SBIネット銀行の「外貨積立」やSBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」は魅力的でしょう。
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こんな記事も書いています。
今現在は円安が進行していますが、為替の変動というのは全く読めませんので過度に気にしない方がよいでしょう。
現金は用途別に別々の銀行口座に分けて管理をするとよいでしょう。
S&P500と全米株式インデックスはリスク・リターンともに近似しており、両方とも積み立てる必要性はありません。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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