おはようございます。
人間には「損失をできるだけ避けたい」という心理が本能的に備わっています。
よって、自分の決断次第で大きな損失を抱える可能性がある株式投資において、「株をいつ買うか」という決断が人間に与える精神的ストレスは相当なものです。
しかし、10年〜20年と毎月のように長期・積立投資を継続していけば、積立回数は100回〜200回に達し、1回1回の投資タイミングが運用成績に与える影響はほぼゼロになります。
この事実を踏まえると、毎回の投資タイミングでいちいち悩んでいるのは意志力や決断力の無駄遣いとも言え、はじめから機械におまかせしてしまうのが正解となります。
積立投資の最大のメリットは「いつ買うか」という決断疲れを防げること
1. 人間の意志力や決断力には限界がある
人間の意思の力には限界があり、毎日決断できる物事の数は決まっていると言われています。
故スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどの著名人も、毎日同じような服を着ていたことで有名ですね。
彼らのような著名人は、日々の仕事で決断しなければならないことが無数にあり、自分の決断が他の人や社会にもたらす影響も甚大です。
よって、毎日の服装などルーチン化できるものは決めてしまい、余計な決断疲れを防ぐことで、より重要な決断に限りある意志力を回していたのです。
2. 「いつ買うか」という決断疲れは株式投資の大きな問題
私たちも株式投資の専門家ではなく、本業の仕事のかたわら、将来のお金の不安を解消するために投資をしているはずです。
そうであれば、限りある意思の力は本業の仕事や家庭生活のためにとっておくべきであり、投資に余計な労力を使ってはいけません。
ところが、実際には株式は「いつ買うか」によってその後得するか損するかが大きく変わってきます。
「自分が苦労して稼いだお金で投資をするのだから少しでも損はしたくない」というのは誰でも共通した心理でしょう。
このように、「株をいつ買うか問題」は人間に多大なストレスを与えるものであり、このストレスとどう付き合っていくかは株式投資を続けるうえで大きな問題になります。
3. 長期・積立投資では一回一回の投資タイミングによる運用成績の差は生じない
毎月の積立投資を今後10年以上にわたって継続していくとすれば、1回1回の投資タイミングが長期の運用成績に与える影響はごくわずかです。
初期の頃は「株を買ってすぐに値下がりしたらどうしよう」といった不安に駆られます。
私もそうだったのでその気持ちはよく分かります。
ところが、10年以上にわたって100回〜200回と積立を継続していくと、1回1回の投資タイミングで悩んでいるのがバカバカしくなります。
確かに、10年〜20年に1回くらい訪れる大暴落のタイミングでは投資タイミングを検討することもありますが、それは千載一遇のチャンスだからです。
日常の多少の株価上下動をいちいち気にしていては精神がすり減ってしまい、10年も20年も長く投資を続けることができません。
もっと気楽に、気長に相場と向き合うようにしましょう。
4. 考えても疲れるだけなら最初から機械に任せるのが正解
投資タイミングを100回〜200回と分散することで、1回1回の投資タイミングの影響はゼロに近づいていきます。
要するに、毎回考えても無駄な状態になるわけです。
どうせ考えても精神的に疲れるだけならば、はじめから考えなくてもよい状況を作り出してやればよいのです。
投資信託やETFの積立設定をして、あとは機械が買うタイミングに任せてあげましょう。
昔は「毎月」しか選べませんでしたが、今では「毎週」や「毎日」積立まで選べる時代です。
しかもこの積立サービスを使うのに特別な手数料は必要ないのです。
無料で利用でき、かつ精神的なストレス軽減効果は無限大となれば使わない手はありませんね。
まとめ
人間には「できるだけ損をしたくない」という心理が本能的に備わっています。
「株をいつ買うか」というのは人間に多大なストレスを与えることが知られており、最終的には意志力の低下、決断疲れにつながります。
投資タイミングを100回以上に分散すれば、1回1回の取引が長期成績に与える影響はほぼゼロになるため気にしなくてよいのです。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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