おはようございます。
SBI証券とCCマーケティングの共同出資により、SBIネオモバイル証券が設立され、2019年4月10日(水)からサービス開始となりました。
最大のウリは、
1) Tポイントを利用して株が購入できるポイント投資
2) 月額定額で株の取引し放題サービス
のようです。
本日はSBIネオモバイル証券のサービス内容について検討してみます。
SBIネオモバイル証券はTポイント投資と月額定額での取引し放題サービスを提供
初めに結論から申し上げますと、
1) ポイント投資自体、dポイントや楽天ポイントなど先行サービスがあり、目新しさに欠ける
2) 月額定額で取引し放題サービスに関しては、インデックス投資家には不要
3) 投資対象が国内株式とロボアドバイザーのみに限られ、iDeCoやNISAに非対応
です。
インデックス投資家にとってはさほど魅力的なサービスではありませんね。
以下詳細を見ていきます。
Tポイントよりも楽天ポイント貯めた方がよい
Tポイント利用者は国内に6,000万人以上いるようですが、その中でアクティブにTポイントをフル活用している人がどの程度いるかは不明です。
私も数年前にヤフープレミアム会員だったことがありますが、今さら戻ろうとは全く思いません。
ファミマを利用する時についでに貯めている程度で、おまけ的な位置づけですね。
楽天の方が、独自のポイントシステム、楽天市場という国内最大のECモール、楽天モバイル、楽天でんき、ふるさと納税、楽天銀行、楽天証券など多彩なサービスを保有している点で圧倒的に有利です。
ポイントの貯まりやすさや各種サービスの連携を考えても、Tポイントは楽天ポイントに大きく劣るでしょう。
すでにツタヤでCDやビデオをレンタルする時代でもありませんので、Tポイントの勢いはピークを過ぎている気がします。
また、ポイント投資やスマホで完結というアイデアは若年世代を取り込むのに悪くないですが、すでに先行しているサービスがありますので目新しさはありません。
月額定額で取引し放題サービスは悪くないがインデックス投資家には不要
月間の国内株式約定合計金額が0円〜50万円の場合、月額サービス利用料は216円ですから高くはありません。
国内株式の取引を頻回に行う方にはおすすめできますね。
また、期間固定Tポイントが毎月200ポイントもらえますので、利用料に関しては実質無料とも言えます。
ただし、インデックス投資家にとってはノーロードのインデックスファンドが当たり前で、売買手数料はゼロですからメリットにはなりません。
基本的には、国内の個別株投資を中心に行う人を対象としたサービスですね。
ちなみに私自身は、日本国内に住んで日本円で給与所得を得ている方は、株式に関してはできるだけ外貨建て資産を購入したほうがよいと考えています。
よって、SBIネオモバイル証券をメインで利用することはありません。
投資対象は国内株式とロボアドバイザーで、iDeCoやNISAに非対応
SBIネオモバイル証券のもう1つの弱点はiDeCoやNISAといった非課税口座に対応していないことです。
iDeCoやNISAなどの非課税制度の恩恵は絶大なものがありますので、投資初心者の方ほど積極的に活用すべき制度です。
Tポイントを利用したスマホ投資で未経験者を取り込もうという試みは面白いですが、非課税口座に対応していないのは中途半端な印象を受けます。
楽天証券に口座開設をして普通に楽天スーパーポイントを使ってポイント投資をした方が商品選択の自由度が高く、つみたてNISAにも対応しているためメリットが大きいですね。
まとめ
Tポイントを利用したポイント投資、月額定額で国内株式を取引し放題というのは面白い試みです。
一方で、iDeCoやNISAなどの非課税制度に対応していないこと、外国株が購入不可能で商品選択の幅が限られるのはデメリットでしょう。
【SBI証券】
SBIネオモバイル証券でポイント投資をするよりも、初めからSBI証券に口座開設をして投資をした方がメリットが大きいです。
業界最大手の安心感もありますね。
こんな記事も書いています。
楽天証券の投信積立でポイントを効率よく獲得する技を紹介しています。
楽天スーパーポイントは楽天カードの支払いに充てることが可能となり、現金と変わらない価値を持つようになりました。
楽天証券で楽天ポイントを利用して投信積立をする方がおすすめです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
コメント