令和元年、クリニックに関係することの備忘録

いよいよもうすぐ平成の世は終わりを告げ、年号は令和元年となりますね!

医療界には、平成を通してあまりいい話題がなく、昭和の時代は良かったと懐かしむ先生も多そうですが、令和になり、いい話題が増えることを期待したいです。

今日は平成の総まとめというか、今年の注目点を備忘録として書いてみました。

ゴールデンウィークは10連休!

さて、ゴールデンウィークもあと少し。休診日の問題を取り上げた記事は大きな話題を呼んだようで、多くのアクセスを頂きました。

はっきりしたデータがありませんが、おそらく、クリニックは4月30日もしくは5月2日のみ診療するパターンが多そうです。5月1日に診療する医療機関は少ないようで、やはり即位の日は避けようという考えの先生が多いようです。

クリニックだと全休のところも結構ありますが、病院についてはやはり診療日を設けるところがほとんどのようで、やはりこういうところでも勤務医の休めない事情が浮き彫りになった感じですね。

元号変更に関して、対応が必要なこと

元号が変更になると、紙の書類などは、平成と書かれた部分を令和に変更する必要が出てきますね。多分、世間では「令和」のはんこが売れているのではないでしょうか。電子カルテの場合でもフォーマットの変更や表示の変更のためにプログラムのアップデートが必要になります。そういう意味では紙カルテの時代よりも、こういうことに関しては大分楽になりましたね!

 

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消費税が10%に

まだ確定的ではないものの、10月から消費税が10%になることが告示されています。これについても以前記事を書きましたが、

いままで、補填が不十分だった分を含めて、今年の診療報酬改定では、やっと基本の診察料が増額になる予定です(初診料:60円 再診料10円 増額)。ただ、ほかの技術料についてはっきりしておりませんし、鳴り物入りで登場した妊婦加算も世論の反対で炎上した結果、凍結されてしまいましたが、

その分などは当然計算に入っていない形での改定になると思いますし、あまり全体として増収に繋がるようなことは期待できないと思われます。

 消費税が変わる場合、自費診療をしているクリニックでは、値段表などを改訂する必要が出てきます。自分のところは8%の時に外税表示にしたので、今回は大丈夫ですが、何かとリニューアルが必要な年ですねえ。

令和の時代に期待したいこと

消費税のこととか、診療報酬改訂とか、金銭的な話を書きましたが、平成の時代に医師という仕事をしていて、一番変わったと思ったものは、人々の医療に対する感情です。昨今、医師の中にも嘆かわしいものが増え、かつ、興味本位の報道姿勢も手伝って、医師に対してのリスペクトのようなものが以前より失われてしまいました。日本の医療水準は世界中で見ても間違いなくトップクラスで、かつそれを安価に実現していると思いますが、そのことを理解せずに、最善の結果が当然、少しでも間違いがあれば責任追及という風潮が強くなりました。金銭的なものがどうというより、それが医師にとって一番怖い話で、どうしても保守的、消極的になりますし、救急、出産、小児などの重要な分野の担い手が減ってしまったのも、その影響が強いかと思います。このような状況を打破できるように、医療者も含めて、少しずつでも国民全体の意識を変えていければ、と考えています。

Source: 医者向けのちょっといい情報

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