肝臓がん治療において何にこだわるべきか!?

外科医

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みなさま、こんにちは
2代目ガンちゃん先生です

先週は、

横浜で開催された
日本の肝臓病の専門家が集まる
肝臓学会総会に参加して
二つの発表をしてきました

一つは、肝臓学会の特別企画との一つの
建石道場という、ちょっと変わった企画で発表しました

これは東京大学で消化器内科医をされている建石先生と言う先生がおられるのですが、
とても御高名な先生で肝臓がんのガイドラインを作ったり、日本の肝臓がん治療の方向性を決めたりされる先生です

その先生の道場?に入門して、入門生として、
論文の書き方、研究の仕方などを指南してもらうという企画でした・・・すんごい疲れました 笑

二つ目は、
肝がんの基礎研究のワークショップと呼ばれるセッションで、
これまたとっても濃い、日本の肝臓がん研究の中心的な先生方と一緒に
肝臓がんの研究発表を英語発表してきました

そして、そのまま神戸に入りまして、
今度は、カテーテルなどの専門家が集まる
IVR学会で
一つ発表してきました

IVR学会ではランチョンセミナーでの講演でした

IMG_0972 のコピー・・・3日目で、お疲れ顔ですが・・汗・・

発表するのは、
準備も大変ですし、
プレッシャーも大きくかかりますので、
なかなか大変です

学会に参加すると思うのですが、
他の大学の先生方ですが、
優秀な先生が多い、
気合が入っておられる先生が多いです

優秀な上に、気合も入っているので
そりゃもう大変です

そういう先生方の発表を見ると
謙虚に頑張らねばと思うのです

その戦いに疲れて、今日はぐったりしつつ、
朝からちょっと研究室に実験をしに行って、
今、ブログを書いています

思うのは・・
優秀さと、患者さまの治療が出来る能力というのは
共通して必要な要素もあるのですが、
共通しないところもあるので、
やっぱり、自分の道をしっかりと歩んでいく事が大切だと思います

肝臓がんの最近のテーマで重要なのは、
テセントリク+アバスチンの話題です

進行した肝臓がんの新しい治療薬として承認された
薬剤です

3週間に1度の点滴で、
癌を小さくする力が
30-35%程度、
しっかりと余命を延長する結果を示した画期的な治療方法です

私たちもこれまで141名の方に
テセントリク+アバスチン治療を行ったのですが、

この治療を使って
8名の方が、一旦ガンゼロの状態になりました

10%も満たない数ですが、
8名の方を詳しく見てみると、
肝臓だけにとどまらない他の臓器への転移がある方や、
肝臓の中でも広がってる状態の方など、

今までだと癌をゼロにできなかった方々も
ゼロになっているのを見ると、
新しい薬の登場は素晴らしいと思わせられます

私たちが行う、肝動注化学療法 New FP療法
そして、門脈動脈同時塞栓療法の組み合わせ
によって、

ガンゼロ率は30%ですが、
基本的には肝臓内に癌がとどまっている進行した状態の方々に
ガンゼロが狙えます

ですので、他の臓器の転移がある状態などには
うまくテセントリク+アバスチンやレンビマや他の薬剤をつかって
うまく制御していく事も
とても重要なのです

治療する側として大切なのは、
その治療のことを深く知る事と、
一つの治療に執着し過ぎないことです

と言っても、一つ一つの治療の質を上げる事には
こだわらないといけません

陥りがちなのが、
ある治療の専門家になってしまうと、その治療に執着しすぎるあまり、
他の治療に対して排他的になってしまう傾向があります

一番は、患者さまがいかに長生きできるか
患者さまがいかに活き活きと今の時間を過ごせるか
この二つしかこだわるポイントはありません

私はそう思います

さて、久しぶりの家族サービスの時間です

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。
Source: ガンちゃん先生奮闘記

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