全世界的にメンタル不調が増加している。経済協力開発機構(OECD)が昨年実施したメンタルヘルスに関する国際調査によると先進国でうつ病、うつ状態の人が増加しているとの結果が出た。日本国内でも’13年に7・9%だった有病率が’20年には17・3%と2倍以上に増加していた。うつ病は大きく分けて、精神疾患の『大うつ病』と『頸筋うつ』の2種類がある。「大うつ病は遺伝性のあるうつで、数も極めて少なく、増えることはないんです。『頸筋うつ』は、スマホやパソコンの使いすぎと外傷(頭部外傷とむち打ち)が原因で起こり、精神疾患ではありません。頸筋(頸部にある筋肉)の治療で完治します。最近ではスマホ・パソコンの普及に伴い、頸筋うつが急増しています。実はうつ症状のある人の90%以上がこの頸筋うつと見られています」
頸筋うつ(自律神経系うつ)の恐ろしさ
だが、実はこの頸筋うつ(自律神経系うつ)の恐ろしさは自殺率の高さにあるという。心因性うつと比べ重症化すると自殺志向が強まる傾向にあるのだ。
日本の自殺者数は、統計を取り始めた1978年以降の2003年には最多の3万4427人となったが、2010年以降は10年連続減少。しかし、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降は、増加傾向にある。
「ワシントンポストによるとアメリカでは、スマホの普及と10代の若者の自殺が並行して増えていることが報道されていますがその理由はわかっていない。ですが私たちは頸筋が原因であることを突き止め、治療法まで完成させているんです。
日本でもコロナ禍のステイホームでスマホやパソコンに触れる時間が増えたことによる、頸筋うつが急増しています。東京脳神経センターを受診する患者さんの中には、自殺未遂の経験がある方も多い。
ですが、頸筋うつと診断され、治療したところ完全にうつ症状が治っているケースも多いんです」
副交感神経や心身の不調から希死念慮が高まっていく一方で強い倦怠感や無気力から命を絶つ行動にうつすこともおっくうになる。しかしその状態で抗うつ剤を処方され、服用を始めるとどのような状態になるのか……。
「この状態で、精神科や心療内科を受診、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノンアドレナリン再取り込み阻害薬)やNaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)などの新抗うつ剤を投与されると危険です。
実はこれらの薬が引き金となり、自殺する確率が高まるとみられています」
この薬は頸筋うつの根本原因である首のコリや自律神経の不調の解決にはならない。そのため抑うつ状態や不安、緊張状態は変わらず、さらには希死念慮も高まったままで、薬の影響で行動力だけが出てしまい、自殺に至る可能性が高いと考えられている。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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