母校関西医大の同級生森大仁君が、
医師として半年も経たない1998年8月。
8月の大文字の送り火の頃、天国に逝き、
日本の医師臨床研修制度が改革された。
その後、母校は、良き臨床医を育てるため、日本一の研修施設を目指す。
先日、オープンキャンパスを覗き、それをより一層感じることが出来た。
今の母校を見たら、森君も少しは納得してくれるだろう、、、、
その改革前夜、臨床医を志し、日本の医療を支えようと夢見た若者たちは、
泥臭く、アチコチに武者修行に出向く。この国の『全うな医療』とはなんだ?
という熱い想いを胸に、愛する母校から涙ながらに離れた。本当に色々あった。
今、幸せにも息子が母校に入り、
大学の友人らと遊ぶその姿を見る度に、
同級生の森君や、母校を離れた仲間のことを思い出す。
24回目の8月だ。新しい研修を受け、
より良い臨床医が増え、その結果、
この難局をちゃんと支えられているか、
他人のせいにしていないか、今一度、
自分自身の取り組みから見直したい。
この国に住む人の暮らしや人生を支える
『全うな医療』がどういうものか、
どうにかこうにかやっと見えてきている今、
森君に恥じない良き臨床医であるために、
学びを止めることなく、今日も前進したい。
今日は、森君や同級生の事が頭に浮かんだ。
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