“牛乳は悪”なのか... ~がん患者に大切なこと~

その他

『牛乳は、乳がんによくない』――

乳がんを経験したひとなら、
きっと誰もが耳にしたことがあると思う

私がこれを知ったのは、どれくらい前だろう

たぶん、5~6年...7~8年...

いや、もう少し前だろうか

そのときは、

「また変な噂話が上がっている」

と、その程度だった

が、その後も、
「牛乳は乳がんに悪い」と、
乳がん患者の間では話題が尽きない

  そもそも、
  “乳がんに悪い”とはどういうことなのだろう

  “再発する”ということなのだろうか

  だとすれば、
  「そんな馬鹿な...」である

私が唯一持っている国家資格

2022/06/20 調理師免許

昔、働きながら取得したもの

一応、
“最低2年の実務経験がなければ受験資格はない”

というもので、
すぐに取れるものではない

かといって、そんなに自慢できるものでもない

  この上には、
  2年制大学卒業が受験資格の“栄養士”

  4年制大学卒業が受験資格の
  “管理栄養士”があるから

  私は高卒のため、
  これより上には行けない

  だからと言って、
  今から大学に行く気はない
  (そんな学費も学力もない)

まぁ、特に栄養士になりたかったわけでも、
管理栄養士を目指していたわけでもないので
仕方がない

調理師も、“たまたま”と言ってしまえば、
“たまたま”である

『がんになってやめたこと・やめたもの』の中に、
多くのがん患者・経験者の方たちは、

  〇たばこ
  〇お酒
  〇パン・菓子パン
  〇甘いもの
  〇コーヒー

などを挙げる

たばこは、やめた方がいいもの

お酒は、
“適度”であればいいと思う

パンは、やめる必要はないと思う

菓子パンは、
添加物の味がおいしくなくて、
私はあまり食べない

でも、スーパーに行って目にすると
食べたくなることもあるので、
たまには食べる

コーヒーに関しては、今では
「1日3杯のコーヒーはがんを抑制する」と
言われている

「コーヒーはがん(胃がん)になる」
と言われていたのは、もう30年以上前の、
遠い遠い昔の都市伝説

そして、乳がん患者に有名な“牛乳”

今ではまるで悪者扱いだ

これまで何度も記述してきた、
私の牛乳嫌い

「15歳になるまでほとんど飲んでいなかった」
という話

「なのに、乳がんになった。
 妹は牛乳が大好きで毎日飲んでいたのに、
 牛乳を飲んでいた妹が乳がんにならずに、
 牛乳を飲んでいなかった私が乳がんになった」

...そんな話

そもそも、
“牛乳が乳がんによくない”という根拠は
なんなのだろう

そんな根拠のない話を
みんな信じているのだろうか

その牛乳

最近の研究では、

『乳がんを抑制する成分が
 あることがわかってきた』

...らしい

「だから妹が乳がんにならなくて
 私がなったのか...」

...と、妙に腑に落ちた

  もちろん、がんの原因は様々だ

  牛乳だけで言えるものではない

そんな成長期に牛乳を飲まなかった私は、
すでに骨密度が低い

骨がボロボロで
寝たきりのおばあちゃんにはなりたくないので、
私は乳製品は積極的に摂る!!

栄養もたっぷりの牛乳を
飲まないなんて勿体ない

「牛乳は大好きだったけど、
 乳がんになったのでやめた」という声もある

「どうしてやめるの?」

答えは、「乳がんに悪いから」

そしてここでもまた疑問が湧く

「“乳がんに悪い”って、
 なんなのだろう...」と...

私は、

好きなものをやめストレスを抱え込む方が
がんに悪いような気がするのだ

「にんじんジュースががんにいい」と、
毎日飲んでいたが、
やがて作ることが苦痛になり、
それでもせっせと作っている人

そこまでのストレスを感じてまで
作らなければならないものなのだろうか...

  「にんじんジュースががんにいい」
  というのも、
  なんの根拠もない少し前の都市伝説

  「摂りすぎ注意」と警告したい

「ケーキをやめた」
「甘いものは食べないようにした」

という“我慢”も、立派なストレス

『甘いものはがんのエサ』?

そんなこと、あるはずもない

人間、食べたいものを食べられないのは
つらく悲しい

好きなものをしあわせな気持ちで
おいしくいただくことが
どれほど免疫力を上げるか...

  もちろん、“適度に”というのは、
  言わずもがなである

数年前から、
『おとなの食育』が話題になっている

私は調理師の免許保持者として、
乳がん経験者として、
“食の大切さ”を伝えていきたい

“がんだからこれはダメ”でも、
“がんだからこれを食べなきゃ”でもなく

これまで多くのがん患者の方たちと会ってきた

食べたいものを我慢し、

「がんにいい」と聞けば
あまり好きでもないのに
そればかりを食べている

中には化学療法を受けながら
十数種類のサプリメントを飲んでいる、
末期がんの患者さんもいた

  こういう人こそ、
  食べたいものをしっかり摂ってほしいのに

でも、人間、
悪い話を信じがちだ

データが揃っている根拠のある理論よも、

データのない、

「これががんに効く」
「これはがんに悪い」

という言葉のマジックを...

コンビニで、飲み物を買ったある乳がん患者

「あ、これ、牛乳入ってた。
 あ、砂糖も入っている」

こんな生活、余計ストレスが溜まる気がする

外食もできない

どんな食生活をしているのだろう

心配だ 余計なお世話だが...

  好きなものを食べる
    ⇩
  おいしくいただく
    ⇩
  笑顔になる
    ⇩
  しあわせな気持ちになる

  これが一番だと思うのだ

  長い人生、“食”は楽しみたい

  “人”を“良くする”から“食”

  おいしく楽しい気持ちでいただくことは
  なにより大切なこと――

   そういえば以前、

   「大豆はエストロゲンに似た働きをするので、
    乳がんによくない」

   そんな都市伝説が流れていた

   「そんな訳はない」と、
   私は毎朝、ヨーグルトと一緒に摂っていた

   なのに今では、

   『大豆にはがんを抑制する働きがあるので
    積極的に摂ってください』

   と、言われている

   まぁ、世の中、そんなもの――

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Source: りかこの乳がん体験記

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