一番神経質になるもの。

「甘いものはがんの餌」

と、言われようが、

「パンは食べない方がいい」

と、言われようが、

「牛乳は乳がんに悪い」

そう言われようが、

私は気にせず食べているし、
これからも食べる

いや、“気にせず”...だったのは、
過去の話

あまりにも周囲でそう囁かれ、実際に、

「ケーキは食べない」
「パンをやめた」
「牛乳は飲まないようにした」

という乳がん患者の方たちを目にしていると、
逆に私の方が気になりはじめた

  なんだか
  洗脳でもされているかのようだ

でも、もちろんこれからも食べる

人生の中で“食べる楽しみ”が
どれだほど大きな割合を占めているか...

そんな中で、
がんになって一番気になっていることがある

“たばこ”だ

過去に私は喫煙者だった

乳がんがわかって、
入院をすることになって、
病院が“全面禁煙”だと知って、
さすがにやめた

乳がんがわかる半年前、
子宮筋腫の摘出手術で入院したときも、
看護師さんに、

「たばこは婦人科に悪いよ」

そう、たしなめられていた

もともと、「やめたい」と思いながら、
なんとなくズルズルと続けていた喫煙

朝起きて一服...
仕事の合い間の一服...
食事のあとの一服...
コーヒーと一緒に一服...
トイレで一服...
風呂のあとの一服...
寝る前の一服...

そんな現状を
変えてくても変えられずにいたのだ

命にかかわらない子宮筋腫では、
たばこをやめるには至らなかったが、
さすがに乳がんとなれば覚悟がついた

過去に自分が喫煙者であったにもかかわらず、
やめたらやめたで、
ほかの人が吸っているたばこの煙が
やたらと気になりはじめた

臭いにも敏感になった

人がいないのに、
たばこの残り香だけが漂っていることもある

ショッピングセンターの駐車場で
窓を開けた車の中で吸っている人もいる

「今まで私はどれだけ周囲の人たちに
 迷惑をかけていたんだろう...」

と、反省である

そして私の家の隣人の男性

肺が悪いのだろうか、
聞いたことのない、
おかしな音の咳をしながら
いつも玄関先でたばこを吸っている

寒い季節は
冷たい空気が気管を刺激するのだろう、
咳と嗚咽はすさまじい

「そんな思いをしてまで吸うのか...」

と、いつも思う

その隣人のたばこ

窓から煙が入ってくる

玄関を開けると入ってくる

家の近くを歩いていると臭ってくる

がんになって、
一番神経質になっているのが、

甘いもの...

ではなく、

パン...

でもなく、

牛乳...

でもなく、

“たばこ”だ

『百害あって一利なし』

と、言われているたばこ

それでも私は、

「“ストレス解消”という利はある」

そう思っていた

今は、どこへ行っても
“禁煙”、“禁煙”

喫煙者は肩身の狭い思いをしているだろう

道端に落ちている吸殻を見て、
なんだか哀しく思うのだ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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