おはようございます。
投資を始めたばかりの頃は、「少しでも安いタイミングで購入して損をするのを防ぎたい」という気持ちが強くなります。
新しいことを始めるときに「スタートダッシュで躓きたくない」と考えるのは当然であり、それが株の購入に対して慎重な姿勢を生むのでしょう。
ところが、10年〜20年も長く投資を続けてきますと、一回一回の積立金額が資産全体に及ぼす影響は微々たるものであり、正直言って多少高値であろうと安値であろうとどうでもよくなってきます。
そのように感じられるくらい長い期間積立投資を継続することができれば、資産形成はすでに成功していると言えるでしょう。
タイミングを狙った投資は不可能と諦めることが重要
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. タイミングを図って売買する投資には「まぐれ当たり」はあっても再現性がない
2. タイミング投資は「不可能」と初めから諦める方が賢明
3. 安いタイミングで買えたらラッキーくらいがちょうどよい
以下詳細を見ていきます。
1. タイミングを図って売買する投資には「まぐれ当たり」はあっても再現性がない
私も投資を始めたばかりの頃は、「少しでも安くなったタイミングで買いたい」と意気込んでいました。
自分が購入した株がいきなりマイナスに転落するのを眺めるのは誰もが嫌ですし、自分が買ったタイミングから株価が右肩上がりに上昇してほしいと誰もが願っています。
ところが、実際には株価は自分の考えに反して動くことも多く、購入に慎重になりすぎるがあまり、逆に購入するタイミングを逃してしまったことも多々あります。
優良株というのはいったん株価が上昇し始めるとなかなか「押し目買い」のチャンスがやって来ないこともあり、タイミング投資の難しさを痛感しました。
これらの経験から、タイミング投資は自分には向いておらず、「優良株をそこそこの価格で買えればOK」と割り切ることにしました。
2. タイミング投資は「不可能」と初めから諦める方が賢明
私の個人的な経験から、よほど才能のある方を除いてタイミング投資は不可能と初めから諦めてしまった方が精神衛生上良いです。
上手なタイミングを見計らうよりも、10年以上の長期保有に値する銘柄をスクリーニングし、ウォッチリストを作成することなどに時間を使った方がよいでしょう。
本当に優れた銘柄であれば、一時的に買値よりも下がったとしても、時間をかければ株価は上昇していきますので購入タイミングはそこまで重要ではありません。
また、毎月の積立投資を何年も継続していくと、一回一回の入金額が資産全体に及ぼす影響が微々たるものになっていきます。
1〜2回くらい天井に近い高値で買ってしまったとしても、購入タイミングをずらして平準化していけば何も気にする必要がないのです。
そう思えるくらい積立投資を何年も愚直に継続することができれば、資産形成はすでに成功していると言えるでしょう。
3. 安いタイミングで買えたらラッキーくらいがちょうどよい
株の購入時は、「結果的に安いタイミングで買えたらラッキーだな」と軽く考えておくくらいがちょうどよいです。
購入タイミングに毎回悩んでしまうくらいならば、初めから「毎月自動積立設定」をしてしまうのもよいでしょう。
以前に、「毎日積立」「毎週積立」「毎月積立」によるリターンの差は、投資期間が長くなるにつれてほとんど無くなるという記事を紹介しました。
もし購入タイミングが重要なファクターであれば、積立頻度によってリターン差が大きくなるはずですが、実際にはその逆で積立頻度による差はほぼゼロなのです。
この事実からも、細かい投資タイミングで悩むのではなくもっと大局的な視点にたって投資をすることが重要であることが分かります。
まとめ
よほど才能に恵まれた方を除き、一般人にはタイミングを狙った投資は不可能です。
それよりも優良株をそこそこの価格で購入し長期保有することに徹した方が賢明でしょう。
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世の中の情勢は刻一刻と変化します。投資でも「修正力」の高い方が強いと思います。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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