いつかはこの日が来ると思っていた
いや、怪しいときは何度かあった
が、
どこか見て見ぬふりをしている自分がいた――
38.90㎏――
乳がん治療がはじまって
徐々に落ちはじめた体重
40㎏を切ったとき、
「とうとうこの日が来た．．．」とは
思ったが．．．
【2022年7月9日 39.60㎏】
⇩
【2022年8月7日 39.35㎏】
⇩
【2022年8月13日 39.00㎏】
⇩
【そして本日 38.90㎏】
食べることが好きで、
20代の初めの頃は、
「私は歳を取ったら、きっと太る」と
思っていた
実際その頃は
何度も過食を繰り返し、
体重が今より10㎏以上多かった時期もある
「これじゃあ、いけない」と、
自分なりに栄養学を身につけ、
“食べて痩せる”という理論に至る
その後、調理師の免許を取得し、
太ることもなくなった
その頃は、“カロリー重視”
面倒くさい、
“カロリー計算”なんてやっていた
今は“カロリーより中身”
“栄養価とそのバランス”が大切なのだ
まさに、
“当時の常識は今の非常識”
昔、痩せたくても痩せられなかったのは、
その罠に
見事にはまっていたからだった
その、
“食べることが好き”だった私であるが、
乳がん治療の副作用（ホルモン療法）で
食べられなくなった
眠っているとき以外、
ずっと胸がムカムカしていたのだ
治療中の5年間とさらに1年
たぶん、治療が終わっても、
まだ影響が残っていたのだろう
副作用が切れたとき、味覚が戻った
その感動は今も忘れない
「おいしい」と感じたときの、あの瞬間
「おいしい」と思えることは、
こんなにもしあわせなんだということ――
咳が出るとか、
腰が痛いとか
“再発”という不安が過ぎる
それと同時に、
がん患者（経験者）の体重減少も
「どこか悪いのだろうか．．．」
（がんの再発や進行）
と思うのも、世の常なのだろう
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Source: りかこの乳がん体験記
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