おはようございます。
本日はミニマリストしぶさんの『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』という本の書評です。
本書は「全員ミニマリストを目指すべき」というストイックな内容の本ではありません。
積極的に手放すことで余白を作ること自体に人生を好転させる力があるということについて、しぶさんの経験をもとに理由が解説されています。
いずれも納得がいくものばかりで、私もミニマリストの境地に達することができなくても自分の生活に取り入れようと思いました。
【書評】 手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択(ミニマリストしぶ)
積極的に手放し、人生に余白を作ることが重要
私たちは無意識のうちに毎日何百何千もの広告を目にしており、特に無駄遣いをしているつもりもないのに知らない間に物が増えて溢れているという方も多いでしょう。
そんな現代人にとっては、物を増やすのではなくモノを積極的に手放すことで人生に余白を作ることが重要です。
日本人は昔から真面目な人が多く、「人生に余白を作る」というと「サボっている」と勘違いする方が多くいます。
実際には、物をたくさん所有している状態は余計なコストを払い続けている状態であり、身辺整理をするだけで日常生活に大きな変化が訪れます。
具体的には、
・物を減らすことで支出が減るため、仕事への依存度が下がる
・物を買うために余分な仕事をする必要性がなくなり、趣味や睡眠の時間が増える
・よりコンパクトな住宅で満足できるようになり、固定費削減につながる
・毎日の選択が減るため体力や精神力の消耗が抑えられる
・不安や執着が減り、心に余裕が生まれる
などの効果が期待できます。
増やすのに上限はないが、減らせる量には限界があるので一気に終わらせるべき
本書を読めば分かりますが、ほとんどの方はしぶさんと同じレベルまで物を捨てるのは不可能です。
単身者であればギリギリ可能かもしれませんが、ファミリー世帯には受け入れられないレベルだと思います。
しかし、本当に重要なことはしぶさんと同じレベルでストイックに物を捨てることではありません。
自分なりにミニマリスト的な考え方を身につけ、それを自分の生活に取り入れることで生活が変わればそれで成功だと思います。
広い家に住む、より多くのお金を稼ぐという「増やす」行為にはそれ相応の努力やエネルギーが必要であり、長い年月がかかることもあります。
一方、身の回りにある物の数には限界があるため、減らすことはそれにエネルギーを費やせば一気に終わらせることができます。
よって、先に身の回りの物を減らすことに全力集中したほうがうまくいく確率が高いのです。
所有していてもリターンを産まないものを最優先に捨てる
捨ててもよい物と身の回りに残す物をうまく見極められず、結局いつまでたっても捨てることができないという方は多いです。
大事な考え方として、「そのまま所有していてもリターンを産まないものは最優先で捨てる」ことが重要です。
例えば、スマホやMacなどのガジェットは、NetflixやYoutubeなどのコンテンツ消費や他人の発信している情報をSNSで眺めるだけでは投資とはいえません。
しかし、ブログやSNSで情報発信をしたり、仮に少額でもお金を稼ぐことができれば、それらのガジェットには投資する価値が大いにあります。
一方、タンスの肥やしになっていて1年以上にわたって1度も着ていない洋服などは負の遺産でしかありません。
実際には手にとって着ることがないにも関わらず、タンスの中に存在するだけで選ぶのに余計に時間がかかるようになるからです。
つまり、価値を生み出していないだけでなく、存在するだけでマイナスの影響を与えていることになります。
こういった物は真っ先に捨てる必要があるでしょう。
まとめ
本日はミニマリストしぶさんの『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』の書評でした。
ミニマリストを目指していない方でも読んでみると大きな学びがある良書です。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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