投資資金が少ない場合、2024年の新NISA開始に向けどう準備すべきか

内科医

 

おはようございます。

弊ブログの読者から、「2024年から新NISAが始まることを前提に、投資に使える資金が限られている人はどう動くべきか」についてご質問をいただきました。

 

ちゅり男様 初めまして。

先月インディックス投資を始めた初心者です。

今後、積み立てNISAを中心として、オルカンのみを購入していく予定です。

いつも記事を大変参考にさせていただいております。

 

今日は、記事「投資タイミングの過剰な分散は非効率になる」を読ませていただきました。

そこで、初期段階での一括投資について質問させていただければ幸いです。

前提として投資に使える資金に限りがある場合、初期に大きな金額を投入することを優先するか、積み立てNISAの非課税枠を使い切ることを優先するか。

ちゅり男さんはどのようにお考えになりますか。

 

例えば、現在、預貯金の内、投資に使える資金が1000万円ほどあるとします。

積み立てNISAが年40万円×20年の枠組みで継続するなら、全期間の投資資金が手元にある状態で、その点では余裕があると言えます。

しかし、いろいろな事情で、毎月の給与の中からは、積み立て投資に回す余裕がほぼなく、結果的に投資をするなら貯金からという状況です。

 

記事を読んで、最初に500万円のようにまとまった金額を投入して、なるべく多くの資金を長期間市場に置いておくことが大切、ということはよくわかりました。

それを上記の状況で実践した場合、将来的にNISAの非課税枠に投入する資金が足りなくなる可能性があります。

その頃には、状況が変わって毎月の給与からも積み立てできるようになっているかもしれませんが、その逆もあり得ます。。

 

今後、年間積立額の上限が本当に120万円になるのならば、現在の資金は10年以内に投入できることになり、また恒久化ということになれば全期間という考え方も無くなるわけなのですが、現時点では全て未確定なので、NISA枠の存在が、初期一括投資する場合の考え方を複雑にしているような気がします。

年末のますますご多忙のところ恐縮ですが、ご意見を伺えれば幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

ご質問ありがとうございます。

昨年12月はじめにいただいた質問ですので、その後に発表された新NISAの概要が反映されていませんが、現時点で分かっている新NISAの内容も含めて検討してみます。

 

投資資金が少ない場合、2024年の新NISA開始に向けどう準備すべきか

 

結論:NISA枠を埋めきるまでは課税口座での取引はしなくてよい

結論から申し上げますと、NISAなどの非課税口座と一般の課税口座で同じインデックスファンドを運用した場合、長く運用すればするほど非課税の恩恵が大きくなります。

よって、手持ち資金に余裕がなければとにかく非課税口座を埋めることを最優先すべきです。

NISAを埋めきるまでは課税口座で取引をする必要はありません。

 

2023年はつみたてNISAを40万円利用しよう

2024年から、年間で最大360万円まで、生涯で1,800万円まで投資できる新NISAが開始することが決定しました。

よって、毎月の給料から投資に回せるお金が用意できない場合、今現在投資に使える1000万円をより慎重に運用する必要があります。

 

基本的には「NISA枠を最速で埋めきる方法だけ考えればよい」ので、2023年はつみたてNISAの40万円だけ埋めて様子見でよいと思います。

残りのお金は2024年の新NISA開始までとっておきましょう。

 

2024年以降は新NISAで年間300万円ずつ3年かけて投資しよう

2024年に新NISAが開始した後、残りの約960万円をはじめの3年間かけて分散投資するのがよいでしょう。

投資先はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本でOKです。

 

新NISAは生涯投資枠が1,800万円ありますので、はじめに用意してある1,000万円だけではすべての枠を使い切ることはできません。

しかし、新NISAは投資可能期間も非課税で運用できる期間も恒久化される見込みですので、慌てる必要はありませんね。

 

2027年以降は投資に回せるお金ができ次第、順次NISAへ投入しよう

2027年以降は、日々の仕事を続ける中で投資に回せるお金が用意でき次第、順次新NISAの枠を埋めていけばよいです。

ネットの世界には新NISAに関する猛者ばかりがいるので、一刻も早くNISA枠を使い切らなければと焦る気持ちはよくわかります。

 

しかし、冷静に考えてみれば、はじめの1,000万円をNISAに回せていれば、あとはそれを非課税で運用し続けるだけですでにある程度は成功しています。

その後は年間30〜40万円でも投資に回せるお金が用意できるのであれば、20年くらいかけてゆっくりとNISA枠を埋めてもOKです。

「いつまでに終わらなければいけない」という期限がない自由度の高さが新NISAの最大の魅力と言ってもよいでしょう。

 

まとめ

投資期間が長くなるにつれ、NISAなどの非課税口座と一般の課税口座でのリターン差は大きくなっていきます。

新NISAでは生涯投資枠が1,800万円まで増えることもあり、大半の方はNISA枠を埋めることだけ考えればよいでしょう。

 

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大半の方は、2023年はつみたてNISAを利用しながら投資余力を温存し、2024年以降の新NISAに備えるのがよいでしょう。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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