抗がん剤のやめ時 ~第157回 がんサロン~

その他

氷点下22.8度の朝

もう2月も半ば

この時期に、
まさかここまで冷え込むとは
思ってもいなかった

いつもなら日中も
陽射しの温もりを感じはじめる頃

ダウンコートが
厚ぼったくなってくる時期でもある

が、
今日は昼でも氷点下8度以下

ダウンが恋しい...

そんな中、今日はがんサロン

2023/02/15 がんサロン ①

街はまだ雪の中

2023/02/15 がんサロン ②

いつも通る公園も、
未だ雪に埋もれている

冷たい風に肩をすぼめながら、
早足に会場へ向かう

2023/02/15 がんサロン ③

サロンでの話題は、
がんに限らず、
日常の出来事を話すことも多い

もちろん、
手術や治療の副作用、検査のこと、
そして
再発の不安を語り合う場だ

時に、重い話になることもある

それは、“今後のこと”

たとえば、“抗がん剤のやめ時”だ

ステージ4や再発・転移した人の治療は、
抗がん剤(化学療法)を
受けている場合が多い

  ○いつか、今の抗がん剤が
   効かなくなったらどうしよう

  ○どのタイミングで
   抗がん剤をやめようか...

  ○抗がん剤をやめるの勇気がない

  ○身体が弱ってきたとき、
   副作用に耐えられないと思う

  ○きつい副作用に耐えてまで、
   最後まで
   抗がん剤を受けるべきか...

...と、
つらい副作用がある中でも、

「抗がん剤をやめるのが怖い」
「抗がん剤が効かなくなるのが不安」

という声が多い

もちろん、副作用がつらくて
抗がん剤治療をやめるひともいる

『最後はどうしたいか』――

医療者側からは、
そんな気持ちを問われる

『元気なうちに考えておいた方がいい』

と...

が、人間、気持ちは変わる

そのときそのとき、
その場その場で、
きっと気持ちは揺れる

家族との思いに
齟齬が生まれることも少なくない

そしてその“最後”は、
自分自身で判断できるものなのだろうか

「あなたはあと1か月の命です。
 抗がん剤は続けますか?
 延命治療はどうしますか?」

そんな質問を受けない限り、
そこに決断は下せない気がするのだ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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