そろそろね、お薬もあってきたし、
やっぱり楽しいことするために、
痛いのとしんどいのとったんやし、
みんなで、旅しません？
在宅ホスピスをやってると、
その時に向かうことばかりアタマに浮かんで、
緩和ケアがお看取りのためになってくる。
僕はハッキリ言ってそれが嫌で、
一生懸命にもう必死にお薬を合わせて、
旅に出てもらおうと努力する。
楽しいことを見つけてほしくて
在宅ホスピスをやっている。
大病院で、もう月単位と宣告された
乳がん患者さんが姉妹と母とで、
昨日、今日と、温泉旅行に出かけられた。
出発前に診察をして、用意万端。
楽しんできてくださいね。
メッチャお綺麗ですやん3人共！
ご本人を含め皆、おめかしとお化粧バッチリだった。
お薬も用意したし、シャワーチェアーも車に積んだし
先生の診察遅いからお待ちしてたんですよ～（（笑））
気をつけて行ってきてくださいね！
困ったら、なんでもお電話してくださいね。
そう言って、旅に出る彼女らと手を振って分かれた。
きっと一生の大切な想い出、
そんな女3人温泉旅行となるだろう。
って、ホッとして、良いなあ～やっぱり。
旅に出てもらえるようにお薬合わせの腕も、
もっともっと磨かないとあかんなあって、
自画自賛しながら、ニコニコと診療所に戻って夕方、、、、
ちょうど、温泉にも浸かって夕飯時かなああって、
楽しんでるかなあ～って思いながらカルテ書いてたら、、、
お電話が鳴る！！！
先生、ワタシやっちゃいました～（泣）
温泉もシャワーチェアなしで入れて、
ホント満面の笑みの姉なんですけど、
お料理も、ご飯お代わりするくらいで、
ホントもう楽しくって、嬉しいんですけど、
そろそろお薬？！って、なって、、、、
無いんです、、、車にも、、、、
お留守番の子に聞いたら、、、、、
あ～～～～冷蔵庫の前に、ちゃ～～んと、、、、
どうしましょう？
アレヤコレヤと、お薬の代用方法をお話し、
それでも、まあ、やっぱり、ワタシ取りに帰ります！
ってなって、お薬も深夜には内服でき、夜もグッスリ。
翌朝、お電話でのんびり三田に帰りま～すって、やっぱり楽しそう。
夕方、うちの看護師が訪問して、
バレンタインのチョコに続いて、
またまたお土産もらっちゃいました。
ありがとうございます。
彼女らの旅は、きっときっと、まだまだ続く。
これからも楽しい時間が続きますように。
安藤裕子さんが歌うこの曲が好きです。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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