医者の僕に、電話をかけるの慣れてくださいね。
って、どの患者さんの始まりにもお伝えする。
どの患者さんも、どのご家族も、
この電話が繋がることに感謝していただける。
僕は、このファーストコールに全身全霊で向き合うことを決めたのは、
レビーの母といろいろあってから。その時、二つの覚悟を決めたんだ。
ファーストコールを取るために、母には僕を諦めてもらおう。
ファーストコールを取れなくなったら、ザイタクを辞めよう。と。
このファーストコール。
医者の僕が取る素晴らしさがある一方で、
どの患者さんも、どのご家族も、電話に慣れる頃、
そういう時期が近づいているのもまた事実だ。
今日も、それを実感した一日だった。
始まったご家族からのお電話は、
こんなことでお電話してごめんなさい、ってことで始まるし、
ずいぶんと慣れてきたご家族からのお電話は、
先生、お電話慣れてきたけど、やっぱり、
お父さんのこんな変化には慣れませんね、、、って。
お電話に慣れてこられたご家族の涙を見て、
ザイタクの辛さを改めて感じた。
ザイタクは素敵なことばっかりではない。
苦しいし悲しいし辛いことも実際多い。
それでも、僕らは生きていかなければならない。
患者さんが明日を生きるために求める限り、
ファーストコールを取ることを僕は止めない。
良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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