がん告知は、家族同伴?

「次に来られるときは、
 ご家族と一緒に...」――

検査の結果が出たときに、
そんなふうに言われたら、

「私、よくないの?」
「私、がんなの?」

と、疑う

いや、確信するに違いない

実際、
そう言われることは少なくない

私は以前、

「がん告知、ひとりで聞いたの!?」

と、同じくがんを経験した人に
驚かれたことがある

それが普通だと思っていた

当たり前だと思っていた

だって、自分のことだから

が、
“がん”なんて、
一般人にはほとんど知識がない

告知されたところであまりの衝撃で、
そのあとの医師の言葉なんか、
頭に入って来ないだろう

説明さえ、きっと理解できない

でも私はそうならないように、
医師の言葉を貪るように頭に入れていた

私は、
「ご家族と一緒に...」なんて
言われなくてよかった

母を連れてのがん告知なんて、
あまりにもむごすぎるから

両親の耳に入れるくらいなら、
私一人で告知を受け止める

そもそも私は、
術式や治療すら両親に知られたくなかった

が、病院側としては
そうもいかないらしい

退院の前日、
手術の経緯と今後の治療方針について、
家族同伴で医師から説明があった

事前に主治医には、
「あまり詳しく両親には話さないでほしい」

そうお願いをしていた

が、
実際にこれからの治療の説明に入ったとき、
主治医は、

「もう、子どもは産めません」

そう言ったのだ

それだけは言わないでほしかった

がんがわかって、色々調べて、
主治医に、

「子どもは産めませんか?」

と、聞いたとき、

「うーん、リスクが高いね~」

と、言われていた

だから母には、それとなく、

「子ども産めなくなる」

と、伝えたことはあった

が、医師の口から
それを言ってほしくはなかった

私の右隣に座ってる父と母は
納得したように
軽く頷いてるように感じた

それは、
「娘の命が一番だ」と思っていたのか、
「子どもが産めないのか...」と、
残念がっていたのか、
私にはわからない

ただ、
なんともバツの悪い時間が流れた

今後、なにがあっても、
親には一緒に来てもらう気はない

つらい報告は、
もう親にはできない

私一人で十分だ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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