昔やった『ときどき入院、ほぼ在宅』言語化開始。

医療機関

ときどき入院、ほぼ在宅。って、実は20年前の篠山病院時代にやってたっけ。

 

 

当時、医者になって6年目の田中は老人病院だった篠山病院(全体120床)の療養病棟で、リハビリ科医長を任された。入院患者さんはたったの10名しかリハビリ科割り当てのない病棟。何年も病院の療養病棟で暮らされる方も多く、在宅復帰への調整はほぼなく主治医の内科・外科医達は、患者さんの暮らしには興味がなく、その病棟の残りの30床は、内科・外科で治療が焦げ付いたり、独居の方の退院調整なんて無理無理無理ってことで、長期入院の方で埋まっている状態だった。

リハビリ科医長になった時、CI療法の研究とともに、篠山市市民4.5万人、高齢化率25%以上で、4人に1人高齢者がいて、その1割の方がご病気をする、そして、何らかの障害をお持ちになる、つまり1000人くらいの方の暮らしを支える大切な役割が、地域医療の中核であるべきこの病院の療養病棟にあると考えた田中は、リハ科病床10床→40床、つまり療養病棟の全部をリハビリ科で運営することを掲げた。

当時の病院内の療法士数もリハビリ科医師数もかなり少なかった。リハ科医2名PT5名OT4名ST1名だったのを記憶している。病院は、急性期医療もしていたので、療法士のマンパワーも療養病棟リハ科ベッドに関われるのはPT1名OT1名ST0.5名というところがやっと。リハビリ科医師の医療技術の背景も影響する。田中は胸部外科で救急医療を叩き込まれたこともあって助かったが。そこに10床→40床へのチャレンジを掲げたわけで、まあまあ、無理があるわけだが。そんな中、この病床の在宅復帰率は僕が医長を続けた3年間は、なんと90%を越えていた。

この数字は、実は凄い。今の時代、レスパイトだなんだと患者家族への働きかけは大きいが、患者自身への生活再建のアプローチが甘い。真のリコンディショニングは、サイコロジカルヴィクトリーの考えももしっかりと導入しご本人の暮らしやすさをもっと追求し、ちゃんとした生活再建を提供すべきだ。日夜、療法士や病棟看護師らと喧々諤々やったのが懐かしい。

こんな話をし始めると、あっという間に10000文字行っちゃうかも((笑))20年熟成したお話をそろそろ言語化し実践する時が来た。『ときどき入院、ほぼ在宅』これをやらせたら、僕の右に出るものはいないだろう。自画自賛((笑))今日も、人に逢う。大先輩方のお考えを伺ってみたい。上の詳しい話はまた次回に。次はリコンディショニングの取り組みも言語化しておこう。

当時の療養病棟の大先輩の看護師さんたちは、皆さん越路吹雪さんみたいな看護師さんばっかで、ショタロちゃん、もたもたせんと、ちゃんと患者、家に帰したってや。内科の連中に任せとったら、病棟にも患者、見にけえへんし、もたもたし過ぎで帰れんようになる。病棟訓練でもなんでもやったるから、もっと必死に取り組みや。こんな風によく叱られたなあ、懐かしい。良かったら聴いてください。

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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