立浪和義
立浪 和義(たつなみ かずよし、1969年8月19日 – )は、大阪府摂津市出身の元プロ野球選手(内野手・外野手、右投左打)。現在は中日ドラゴンズの監督および日本プロ野球名球会理事を務めている。チーム内での愛称は「タツ」。 また中日の後輩である井上一樹らは「タッさん」と呼ぶことが多かった。1987年にPL学園高校野球部の主将として甲子園(第59回選抜・第69回全国選手権)で春夏連覇を達成し、同年のドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受け入団。
立浪監督が打撃で重視することは…立浪監督は現役時代、通算2480安打を放った打撃職人だ。487二塁打は、23年4月現在まで日本プロ野球記録となっている。それだけに自身が監督となり、選手たちを指導すれば打撃は向上すると考えていたし、中日ファンも大いに期待していた。けれども結果は思い通りには出ていない。その要因の1つとして挙げられるのが、立浪監督の選手に対する打撃指導ではないか、という見方もある。立浪監督は打撃に対しての分析力に長けている。なかでも重視していることが2つある。1つは、「ステップの幅」。立浪監督は現役時代の晩年、ステップした足の幅が広くなってしまうと、体が前に行ってしまい、いわゆる突っ込んだ状態になって打てなくなることに気づいた。
立浪監督が考える理想のステップの幅は、最初に構えた前足の位置から靴の縦幅1足ちょっと。長さにして25~30センチくらいを一つの基準にしている。打撃練習のときになると、立浪監督がホームベースの後ろではなく、横から見ていることが多いのは、選手の踏み出したステップの幅が明確にわかるからだ。
本来持っていた良さを失ってしまうことももう1つは、ステップした後、打ちに行こうとするときにトップを作ったときの「バットの角度」。実績を残している打者ほど、投手方向にヘッドを傾けたバットがおよそ45度になっていることが多いと立浪監督は分析している。だが、こうした理論に当てはまらない選手も当然出てくる。ステップした幅が広くても打てる選手もいるだろうし、トップを作ったときのバットの角度が45度にならなくても、平然と打てる選手もいるはずだ。
自分の考えている理論に選手が合わない場合、ほとんどが指導者の言葉に従わざるを得ない。そのことで、選手が本来持っていた良さを失ってしまうことだって大いにあり得るわけだ。
野村監督が「細かな打撃指導を行わなかった」理由
私は野村克也氏に生前、こんな質問をしたことがある。「どうして監督時代に、選手に細かな打撃指導を行わなかったのですか?」
王貞治に次ぐ657本の本塁打を放ち、通算2901安打を誇る野村氏が、監督時代に選手を手取り足取り打撃の指導をしたという話を聞いたことがないことを不思議に思ったからだったが、野村氏は私の問いにこう答えた。
「みんながオレとまったく同じ骨格で、筋力の強さや体の柔軟性も同じだって言うんだったら教えることができるけど、現実にはそんなことあり得ないよね。十人十色という言葉があるように、10人いれば筋力の強さもみな違えば、体の柔軟性だって違う。だからこそ『オレの打ち方が正しい』なんて自信を持って言えないし、細かな打撃指導はしなかったのはその点が大きいからなんだよ。
それにオレはよくコーチたちに、『自分の経験で得たことが絶対に正しい』という言い方で指導するなよと、口酸っぱく言い続けていた。仮に10人中10人を育てたマニュアルがあったとしても、11人目にそれが当てはまるとは限らない。『人を育てる』っていうのは、それだけ繊細なものなんだということは、みんなに知っておいてもらいたかったから、そう言っていたんだけどね」信頼関係が築けているのか?
野村氏は指導者がやってはいけないことの1つに、「教え続けた挙句、『彼は才能がなかった』の一言で片づけてはいけない」ということを挙げていた。「自分の指導マニュアルだけを頼り、選手がそれに納得していないにもかかわらず、『こうやって打たないと、次から使わないよ』と言い渡す。それで育たなければ、『彼には才能やセンスがなかった』で終わらせてしまう。人を育てることを、その一言で簡単に結論づけてはいけないんだよ」
今の中日ははたしてどうだろうか。首脳陣と選手との間で信頼関係が築けているのかどうかが気になるところである。
で、、
21打席連続無安打の絶不調から直近6試合でマルチ安打5度と驚異のV字回復だ。吉田は快音が消えた原因を「(一時期は)インコース(の視界)が消えていた」と明かす。
「打撃コーチからのアドバイスだったり、実際に映像で見て」問題点を発見し、打撃フォームの一部修正に着手している。
その問題点を指摘したのはルイ・オルティス打撃コーチ補佐だ。
キャンプ中から吉田の打撃練習を観察してきた同氏は「マサ(吉田)は日本で作り上げてきた素晴らしいスイングを持っている。
私は彼らの打撃練習などのサポートをするだけ。
だが、高めのストレートに力が入りすぎてゴロを打ってしまう事が続き、(テイクバックの際に)肩が入りすぎて、ボールを両目で見ていないんじゃないかという話になった。
そこからメカニックス(フォーム)や姿勢について一緒に検証し、小さな修正に取り組むようになった」という。
吉田は右太もも裏に張りを訴え、12日~15日(同13~16日)までの4試合に欠場したが、その間も試合中に室内ケージで打撃練習をしていた。その時、4~5メートル手前から下手でゆっくりめのトスをするなど練習のサポートをしていたのがもう一人の打撃コーチ補佐のベン・ローゼンタール氏だった。
ローゼンタール氏は「新しい打撃のドリルを始めたわけではない。ただ、アドレスや体重移動の方向など、修正したのは小さなこと。ラフィ(ディバース)や、マサのようなメジャーリーガーに、多くの情報を与えるべきではないからね」と説明した。
スランプの長期化が心配された状況から一転、安打を量産している吉田。2人の打撃コーチ補佐の助けがあったにしても対応力に驚くばかりだ。
開幕当初は「ボールを強く打っていないし、良い角度で打っていない」(CBS SPORTS電子版)といった批判的な論調にもさらされた吉田。右足の故障も重なるなど試練に直面する中、打撃で浮上するきっかけとなったのが、打撃フォームの「微調整」だった。米スポーツメディアの「ジャスト・ベースボール」(電子版)は「レッドソックスのファッツェ打撃コーチから『もっと(打席での)スタンスを開く必要がある』と提案された」と指摘。吉田に対し「右足をずらすことで、球種を読みやすくなり、反応も速くなる」と助言した。打席の中で右足の位置を微調整した新しい打撃フォームを4月中旬から導入して以降、計3本塁打をマークしたという。
記事では「打撃コーチと打撃フォームについて話し、より良いものを見つけた。タイミングの取り方が快適になった」とする吉田の談話も紹介。
「最近の吉田の活躍は、彼が落ち着きを取り戻しつつあることを示している」と指摘した。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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