先日のこと――
朝、着けようと、
ブラジャーを胸に当てると違和感があった
見てみると．．．
なんと、
ワイヤーが突き出ているではないか
．．．というより、
ワイヤー、初めて見た
“ワイヤー”と言うくらいなので、
金属のような銀色のものを
想像していた
初めてブラジャーを着けたのは、
中学1年のとき
ブラジャーデビューは
どんなブラジャーだっただろう．．．
たぶん．．．
スポーツタイプ．．．だろうか
記憶にない
その後もずっと
ノンワイヤーのものを使っていたが、
「“ワイヤー入り”は、
おっぱいの大きな人が着けるもの」
と、思っていた
なので胸が小さい私には
無関係な代物だと思っていたのだ
あるとき、“ワイヤー入り”に目覚める
理由は、
“ノンワイヤーは、
着けた感じが希薄だから”
．．．というのも、
胸が小さい私には、
少しでも寄せて支えてくれる、
“土台”の必要性を感じたのだ
ノンワイヤーのカップの頼りなさも
気になっていた
その後、使っているのは
スポーツをするとき以外、
ほぼ“ワイヤー入り”
乳がんの手術をしても“ワイヤー入り”
「痛くない？」と聞かれれば、
「痛い」
でも今は、
手術の傷に当たって痛むことはなくなった
ただ、
腋窩リンパ節郭清で
麻痺した皮膚に当たる感覚は
気持ちが悪い
（たぶん、なにが肌に当たっても
気持ちの悪い感覚はあると思う）
このブラジャー、
まだそれほど使っていないもの
たぶん、
縫製が甘かったのだろうな
捨てるのはもったいないので、
縫いつけよう．．．っと――
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Source: りかこの乳がん体験記
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