きのうの整形外科での診断から
まだ少し立ち直れない朝
気温は15.5℃
ひんやりとした風が、
混乱した頭を引きしめてくれるようだ
そんな今日は『がんサロン』
こんなときに、サロン．．．
いや、こんなときだからこそ――
午後には24℃と、清々しい天気
紫外線対策をしっかり施し、
いつもより2～3分早めに家を出る
これまでのようには歩けないからだ
が、数十メートル歩いたとき、
すでに限界を感じる
「バス停まで歩けない．．．。
いや、サロンまで無理．．．」
バス停まで、何百メートルあるだろう
途中、2度ほど立ち止まりながら
ゆっくり歩く
余計なところに力が入り、
足が攣りそうだ
無事にバスに乗り、目的地へ到着
そこからは不思議と、
少し楽に歩けた
迎えてくれたいつもの公園
サロンへの通り道
木々が鬱蒼と生い茂っている
3週間振りの青い空が眩しい
花も植えられている
夏を感じる景色だ
相変わらず、ひとけのない噴水
田舎地方の平日の昼に、
噴水に集まるひとたちなんてほぼいない
そして、無事サロン会場へ
いろいろあっても．．．
なんだかんだ言っても．．．
ここへ来て、
みんなの顔を見るのは
やっぱり元気が出るというもの
みんな、きっと、
たくさんのものを抱えてここに来ている
それは誰も知らない“なにか”
なにも言わなくても、
なにも言われなくても、
なんだかわかりあえる
ここにはそんな、
あったかい“なにか”があるのだ
だから私は、ここに来続ける
午後5時――
こんな時間でも、
まだこんなに明るいのがありがたい
さ、
次のサロンまで、また1か月――
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Source: りかこの乳がん体験記
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