日本人こそ人的資産と金融資産のバランスを意識しよう

内科医

 

おはようございます。

「資産形成」という言葉を聞くと、現金や債券、株式などの金融資産を増やすことを想像する方が大半でしょう。

ところが、実際には金融資産だけでなく、人的資産にも注目し、両者のバランスをうまくとりながら資産形成を進めることが重要です。

若い頃は自己研鑽によって自分の市場価値を上げ、人的資産を増やすことができますが、その後は加齢により人的資産は減っていきます。

一方、若い頃は金融資産はほぼゼロに近いですが、コツコツ積み重ねることによって加齢とともに増えていき、人的資産が減っていく分を補うことができます。

このように、「年をとることで減っていく人的資産の分を補うため、若いうちから金融資産がお金を稼ぐ仕組みを作っておく」ことが大変重要です。

 

1. 人的資産と金融資産のバランスを見ながら投資することが重要

人的資産というのは、その人が一生涯に稼げるお金の金額を指します。

同じ年齢の人でも学歴や職種、保有しているスキルなどによって大きく異なります。

また、特に若い頃は自己研鑽によって自分の市場価値を磨くことで、人的資産を大きく増やすことも可能です。

 

金融資産というのは、文字通りその人が保有しているお金の量です。

昔から貯蓄好きと言われる日本人では「銀行預金」をイメージすることが多いと思いますが、実際には株式や債券、不動産や金などのコモディティなどすべてを含めます。

親から多額の資産を相続したといった稀なケースを除き、一般的には若いころは金融資産はゼロに近く、長い年月をかけて積み上げていく必要があります。

 

2. 加齢とともに下がる人的資産を金融資産でどう補うか考える

長期投資というと金融資産にばかりフォーカスしがちですが、実際には人的資産と金融資産のバランスを見て考えることが重要です。

一般的には、

「人的資産は若いうちは上がる可能性があるが、加齢とともに必ず減少していく」

「金融資産は若いうちはゼロに近いが、コツコツ努力すれば加齢とともに積み上がる」

ものです。

 

この両者の性質を考えますと、加齢とともに確実に減退していく人的資産を、加齢によって積み上がる金融資産でいかに補うかが重要となります。

若いころは金融資産がゼロでも人生が詰むことはありませんが、年をとってから金融資産ゼロだと人生が詰む可能性が高くなるのは人的資産が減るからですね。

 

「人生100年時代」の到来により、定年後も働き続ける人は増えるでしょうが、若いころと同じように稼げるとは思えません。

あくまで「細く・長く」働くことになるでしょう。

また、年金は老後の貴重な収入源として期待できますが、年金支給額の減少や年金受給開始年齢上昇といった波は避けられそうにありません。

 

3. 日本人の人的資産は大半が日本円。金融資産は海外資産を保有しよう

このような時代において、若いうちから金融資産投資を積極的に行い、この長生きリスクに自ら備える知恵が重要です。

日本国内に住んでおり、普通の日系企業に勤めている方であれば、毎月の給料は100%日本円で支給されているはずです。

失業リスクが低い仕事に従事していれば、それは毎月一定金額の日本円を安定的に稼げるチケットを持っているのと同じです。

 

その状況で、金融資産も銀行に日本円を積み上げるというのは実は非常に偏った状態です。

毎月日本円を確実に稼げるのであれば、金融資産は積極的に海外資産を購入し、日本円だけに偏るリスクを分散すべきでしょう。

バブル崩壊前の急成長していた日本では、人的資産も金融資産も日本に100%集中投資で問題ありませんでした。

一方で、超少子高齢化社会を迎え、低成長国に転じた日本に集中投資するのはハイリスクと言えるからですね。

 

まとめ

人的資産と金融資産のバランスを見ながら上手に資産形成を進めていきましょう。

日系企業に勤めるサラリーマンの場合、安定した職についていれば、日本円を毎月確実に稼げるチケットを保有しているのに等しいです。

金融資産に関しては、積極的に海外資産に割り振るとバランスがよくなるでしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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