『がん宣告』は、すでに死語。

昔はがんは“死の病”だった

本人には病名は告げないのは当たり前

胃がんなのに“胃潰瘍”と
誤魔化される話は何度も耳にしたことがある

そう、
『がん宣告』と言われていた時代だ

それはまさに“死の宣告”だった

それが今は、『がん告知』

『がん宣告』より、
確実に「ドキッ」とする感覚が薄い

いや、がんなんて告知をされた時点で
すでにドキッとするのだが...

いつからだろう、
“がん告知”と言われるようになったのは

私が乳がんになったときは、
すでに“がん告知”と言われていた

...ということは、
もう20年くらい前からだろうか

それでも当時は、メディアなどで、

「がん宣告」
「がん宣告」

と、太い文字で
“いかにも”という雰囲気を醸し出していた

いや、「がん宣告」ならまだいい

『ガン宣告』

と、カタカナになると
もっとおどろおどろしく感じてくる

なので私は、

『“がん宣告”ではなく、
 “がん告知”と言おう運動』

を、
5年ほど前から広めたいと思っている

機会があれば、話もしてきた

実際、言葉を調べてみると――

 【宣 告】とは...

   公に告げ知らせること

   例:死刑宣告
     破産宣告

 【告 知】とは...

   告げ知らせること
   通知

言葉自体の意味はそれほど変わらないのに、
例を挙げると、
『宣告』はやはりいいイメージがない

『がん宣告』が、
『がん告知』に変わった理由のひとつに、

“がんは治る病気になってきた”

ということがある

それに今の時代、
本人に隠し通すなんて無理だ

「医師と患者本人、家族みんなで、
 がんと闘っていきましょう」

その意味合いは強い

治療を選ぶのは本人

どう生きたいか、
どうしたいか、

その人生のお手伝いをしてくれるのが、
医師であり医療だ

がんと、どうつきあうか

がんと、どう向き合うか

そして、どう闘っていくか...

だからそこには『宣告』ではなく、
『告知』という言葉が合うのだと思う

『告知』という現実があるのだと思う

今でも『ガン宣告』と、
驚かすように大きな文字で、大きな声で
伝えているメディアがある

その方が、
インパクトがあるからなのだろうか

が、がんを経験した私からみると、
不快でしかない

「その言葉、もう古いよ」

と、
テレビにツッコミを入れたくなるのだ――

  メディア一斉に、
  『がん宣告』➩『がん告知』に
  統一してほしいと
  願っているのだが...

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Source: りかこの乳がん体験記

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