おはようございます。
投資ブログを運営していることもあり、古典と言われる本からブロガーが書いた本まで、数々の投資本を読んできました。
その中で、もっとも重要な原則を2つ紹介しろと言われたら、
1) トマ・ピケティの「r>g」の不等式
2) シーゲル教授のアセット毎の長期リターンを示した図
だと答えます。
無数の投資本を読んできましたが、
1. トマ・ピケティの「r>g」の法則を理解
2. シーゲル教授のアセット毎の長期リターンの図を見る
の2つだけで、あとは自然に答えが導かれると思います。「きちんと分散された株式を長期保有する」
以上です。— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) December 2, 2023
この2つを勉強してもどの金融商品に投資すべきかといった具体的な答えは得られませんが、
それよりもはるかに重要な「なぜ株式に長期投資を続けなければならないのか」という原則が理解できるからです。
本日は超重要な2大原則を復習しましょう。
投資の2大原則「トマ・ピケティのr>g」と「シーゲル教授のアセット毎の長期リターン図」
超重要な原則1:トマ・ピケティの「r > g」の不等式
1つ目の超重要な原則は、トマ・ピケティの「r > g」の不等式です。
「r>g」の不等式はトマ・ピケティが『21世紀の資本』という本に書かれている有名な式なので見たことがある方も多いでしょう。
・rは資本収益率で、株主や地主などの資産家が投資から得る利益率を指します
・gは経済成長率で、労働によって得られる給料の伸び率をイメージすればOKです
トマ・ピケティは、過去150年以上の様々な時代や国についてrとgの関係性を調べ上げ、「r>g」の状態が普遍的に持続していることを明らかにしました。
つまり、資本家の財産が増えるスピードは、労働によって得られるお金が増えるスピードよりも速く、それによって長期的には資本家と労働者の経済格差は必ず拡大していくということです。
この状態に対処するために、我々個人投資家は、仮に少額であっても株式などの資本に投資をして単なる労働者ではなく資本家サイドに立つ努力が必要になります。
「r>g」の不等式と格差については、地球ポートフォリオで有名なURTKさんがより詳しく解説してくださっているので、興味のある方は読んでみてください。
超重要な原則2:シーゲル教授の「超長期の各アセットのリターンを示した図」
2つ目の超重要な原則は、「株式の長期リターンの強さを信じて、とにかく辛抱強く投資を続けること」です。
これはシーゲル教授の各アセット毎の超長期リターンを示した図を見ればひと目で理解できます。
何も考えず黙って株を買え。
現金を捨てろ。
私が言っているんじゃないですよ、高名なシーゲル教授がおっしゃっています。 pic.twitter.com/FEa8rLLfZ9— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) December 1, 2023
上の図を見て理解できることは、
1) 過去200年にわたり、株式(S&P500)のリターンが群を抜いて高い
2) Dollar(現金)だけ保有し続けると価値が漸減していく
ことです。
「現金:オルカン or S&P500」のポートフォリオの強さが理解できるはず
トマ・ピケティの「r>g」の不等式とシーゲル教授の図を紐解くことができれば、弊ブログで推奨している「現金:オルカン or S&P500」というシンプルなポートフォリオがいかに強力か理解できると思います。
ポートフォリオを組む時の原則は、
1) 現金の価値は長期的に減っていくため、生活に必要な金額だけ残す
2) ざっくり10年以上使う以上使う予定のないお金は、躊躇なくオルカンへ投資する
ことです。
もちろん、高いリスクを負うと心理的に耐えられないという方は個々の事情に応じて現金比率を高めてもOKです。
しかし、インデックス投資を正しく理解し、長期リターンを追求するのであれば株式比率(オルカンの比率)を高めた方がよいでしょう。
まとめ
本日は、私の投資人生を変えてくれた超重要な2大原則を紹介しました。
皆さんもこの機会に、ぜひトマ・ピケティの『21世紀の資本』とシーゲル教授の赤本・緑本の2冊をぜひ読んでみてください!
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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