病院が終わって、
薬局でタモキシフェンをもらったとき、
鎮痛剤のことを聞いてみた
ある鎮痛剤で
けっこうつらい副作用が出ていたのが
長年の悩みだった
いや、聞くつもりはなかった
いや、聞いてみたい気持ちは
以前からあった
突然、聞いてみたい衝動に駆られたのは、
きっと、薬剤師さんが
聞きやすそうな雰囲気を
醸し出していたからだろう
「鎮痛剤で、めまいのような、
頭がグラグラして起きていられないくらいの
副作用が出るものがあるのですが...」
そう云うと、
若い男性の薬剤師さんは
背後の棚から見たこともないくらい、
分厚い本を取り出した
どうやら薬の本らしい
「昔の薬なので、
もう廃盤になっていると思うのですが...」
と、副作用が出た鎮痛剤の商品名を伝え、
内科でもらう風邪薬でも
同じ症状が出ることを伝えた
が、やはりその薬は廃盤になっているらしく、
結局、副作用の原因は特定できなかった
タモキシフェンを受け取り、
隣のカウンターで清算をしているときも、
彼は分厚い本をめくりながら
ずっと薬を調べてくれていた
『なんていい人なのだろう...。
普通はここで、
“わかりませんね~”で終わるだろう』
家に帰り、しばらくすると電話が鳴った
父が出た
「りか、薬局から電話」
『薬局!?
タモキシフェンもらってこなかったかな。
いや、持ってバスに乗った記憶がある。
あ、それともお金払わずに帰ってきた?
...いや、払った記憶もある。
じゃあ、なんだろう...』
と、思いながら、
父から受話器を受け取る
「あ、先ほどの薬ですが――」
あの薬剤師さんだ
「廃盤になった薬の成分がわかりました。
たぶん副作用は、
“アセトアミノフェン”ですね」
「その薬に、
“エテンザミド”は入っていませんか?」
「入っていません。
なのでエテンザミドの副作用ではないですね」
20年ほど、悩んでいた副作用
なんとなく、
『“アセトアミノフェン”と
“エテンザミド”が怪しい』
と、思っていた
しかもこの2つ、
併用されていることが多い
なので余計に副作用がどっちなのか
わからなかったのだ
ようやくこれで副作用を回避できる――
それにしても、
ここまで調べてくれる薬剤師さん...って...
確かに薬も命にかかわるからなぁ...
本当に感謝しかない
今日はとても天気がよく、未だ、
“火曜の通院日の特異日”は健在だ
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Source: りかこの乳がん体験記
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