ここのデイサービスは素敵だ。一緒に、やって行こうと思ってくれている。

医療機関

先生、またまた、落ち着いてからの報告になっちゃったんですけど、

先生とこになんかあった時、相談していいなんて知らなくって。

私、月2回しか来ないバイトやし、今、病院勤務、昔施設勤務で、

在宅医療の世界を知らなくて。

 

 

デイサービス(通所介護)のバイトの看護師さん。

患者さんの意識消失発作があって、お電話があった。

 

ガンがあっても、脳転移症状があっても、最期の時まで、

彼らしくあるために、彼自身が社会参加を考えている。

このような願いは当然と言えば当然なのだが、

現実は実はそう出来ないことのほうが多い。

 

そんなリビングウィルは病気になった段階で、

やっぱりアチラコチラで区別されてしまうこの世界。

更に言うと、医療サービスや介護保険サービスでは、

リスク回避の名のもとに、更に困難となってしまう。

 

彼の身体機能や生活環境、リビングウィルから、

社会参加の一つとして、ここのデイサービスが選ばれた。

ここのデイサービスは、本当によく頑張っておられる。

 

それはなぜか?と言うと、医療依存度ではなく、

介護依存度に応じることを得意とする施設なのに、

医療依存度の変化にも、なんとか粘って対応しようとしているところ。

もちろん、それは無謀に、ではなく、ちゃんと医療サポートを考慮して、だ。

 

彼のご病気は、急速に医療依存度が高まってきている。

正直に言うと、デイサービス(通所介護)で、

彼の病状に対応していくには、システム上限界だ。

 

しかしながら、現場の管理者さんを始め職員さんは、

なんとか、彼らしさを維持して行くために、挑戦してくれている。

 

このシステムエラーを、少しでもエラーにしないための、

取り組みが、医者へのタイムリーな相談電話だ。

事後の報告電話では、決してない。

ハッキリ言って、うちのメンバー達も、出来ていない。

なのに、ここのデイサービスは素晴らしい。

 

自分たちの弱点を知り、それでも、

患者さんのリビングウィルを叶えるために、

チャレンジし続けている。

 

そこにあるのは、人間愛。そして、チームへの感謝。

ザイタクは、決して、自分ひとりでは成り立たない。

患者さんがいて、メンバーがいて、そして、僕もいさせていただける。

 

有り難いことだ。

 

 

 

 

今日も、デイサービスから電話があった。

冒頭の電話だったが、彼のリビングウィルの為に、

できることはありますか?と尋ねられたので、

こう答えた。

 

「報告やなくて、一緒に相談しながら、彼のためにできること考えたいですよね。

どうぞよろしくお願いします。皆さんも頑張ってますね。ありがとうございます。」

 

良かったら聴いて下さい。

 

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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