おはようございます。
ここ数年、毎年のように全世界株式インデックスファンドの信託報酬が引き下げられ、ついに「信託報酬0.05%台が当たり前」という時代になってしまいました。
たった10年前まで、外国株インデックスファンドの信託報酬は0.5%以上が当たり前だったことを考えると、あっという間に1/10以下になったことになります。
オルカンなど全世界株インデックスファンドの信託報酬が0.05775%というのは奇跡ですね。
こんな素晴らしい商品を100万円保有しても年間600円程度しか手数料がかかりません。
信託報酬が10年前の1/10くらいになったのは驚くばかりです。— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) February 26, 2024
ここ数年の投資環境の改善は凄まじく、もはや「投資できない理由を見つける方が難しい」レベルです。
スマホ一台あればいつでも投資を始められるわけですから、本当に良い時代になりましたね。
【投資環境に感謝】eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーの信託報酬が0.05%台。100万円保有して手数料がたった600円です。
「eMAXIS Slimオルカン」「楽天・オールカントリー」など最高レベルの商品の手数料が最安レベル
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)や楽天・オールカントリーはインデックス投資の王道とも言える商品です。
新NISA、特に「つみたて投資枠」の投資を考えるうえで絶対に外せない商品であり、ほとんどの人にとってコア資産になります。
2024年3月現在、eMAXIS Slimオルカンの信託報酬は0.05775%、楽天・オールカントリーの信託報酬は0.0561%です。
これはよく考えてみれば本当にすごいことで、オルカンのベンチマークであるMSCI ACWIという指数は、全世界の3000銘柄以上に分散投資できる商品です。
ダウ平均であればたった30銘柄ですので、がんばれば個別株で全銘柄保有することもできます。
しかし、オルカンのように3000銘柄となると、個別株では到底不可能です。
そんな自分では到底再現できないくらい複雑、かつ最高によくできた金融商品の手数料が「業界で最安レベル」というのはどう見てもバグっています。
「100万円保有して手数料がたった600円」という幸せ
「オルカンの信託報酬が0.05775%」と聞いても、どれくらい手数料が安いのか具体的にイメージできない人もいるでしょう。
その場合、以下のように考えてください。
「オルカンを100万円保有しても、毎年かかる手数料はたった600円」
「オルカンを1000万円保有しても、毎年かかる手数料はたった6000円」
「オルカンを1億円保有しても、毎年かかる手数料はたった60000円」
です。
しかも、オルカンの場合、買付時や売却時には手数料がかかりません。
こんな親切設計の金融商品はなかなか見つからず、オルカンが多くの人から支持される最大の理由だと思います。
信託報酬2%〜3%の商品は買った時点で負け
逆に、オルカンの信託報酬0.05775%という数字を見た後だと、「信託報酬が2%〜3%」というのがいかに高いかすぐに理解できます。
仮に商品Aの信託報酬が2%とした場合、
「商品Aを100万円保有すると、毎年2万円の手数料」
「商品Aを1000万円保有すると、毎年20万円の手数料」
「商品Aを1億円保有すると、毎年200万円の手数料」
ということになります。
■ 信託報酬が1.5%(税込1.65%)の商品を購入した例
「手数料が毎年200万円」なんて地獄でしかありません。
販売会社からしたら「まさに最高のお客様(カモ)」でしょう。
このような理由から、商品の中身がたとえ優れていたとしても、信託報酬が割高な商品には手を出してはならないのです。
まとめ
eMAXIS Slimオール・カントリーや楽天・オールカントリーという業界最高クラスの金融商品の手数料が「業界最安」というのはどう見てもバグっています。
私たち個人投資家としては、こういったありがたい投資環境に感謝しつつ、堅実な運用を心がけて着実にお金を増やしていきたいものです。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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