≪私の記録 320≫ 強制退職 ②

それより、今いる従業員のためにも、
これから入ってくる人たちのためにも、
“きちんと働ける環境”を整備してほしい

何年この状態で
やってきたのか知らないけれど
これじゃあ、一生変わらない

ここで勤務しはじめたとき、
休憩なし・賄い(昼食)なしに驚いた

私より先に勤めていた若い女性に、

「ここ、賄いも出ないの?」

と聞いたことがある

「そうなんです。
 食べ物屋だから、
 私も賄いが出ると思ってました」

と話してくれた

「私、長年飲食やってきたけど、
 こんなの初めて。
 会社の体質が改善されるよう、
 料理長に云ってみるわ」

と、「辞めたい」と申し出たとき、
休憩や昼食がないことも
料理長に伝えたことがある

でも料理長は、
「会社の規定だから」と、
会社に掛け合ってくれるでもなかった

  社長がお店にお昼を食べに来たとき、

  「私たちは休憩もお昼も当たらず、
   毎日残業しているんです。
   社長はお昼ごはん食べていいですね」

  そう云いたい気持ちをぐっとこらえ、
  その背中を睨みつけたことがある

狭いこの街

募集かけても
そのうち誰も来なくなるよ

ただでさえ
人が寄りつかない職種なのに

理不尽な料理長の言い種に腹が立ち、
3週間我慢し続けてここまで来て、
もう今月いっぱいもちそうにない

その上、さらに
来月15日まで勤務してくれ...

って...

そうやって、ズルズル引き延ばすつもり?

もう、ムリ...

今月いっぱいももたないのに、
もう絶対ムリ...

ってか、
私が「辞める」って云ったときに
さっさと募集かけとけ...って話

あしたから行かない!!

だって、ずっと私、
そう云ってきたんだよ

だからもう行かなくてもいいよね?

料理長の言動もなんだかなぁ...

私を引き留めるための苦肉の策?

でもあした出勤しなかったら、
絶対携帯に電話かかってくる

それも嫌だけど...

とりあえず、電話一本、
耐えればいいか

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Source: りかこの乳がん体験記

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