おはようございます。
iDeCo(個人型確定拠出)はあくまで「年金」なので、早くても60歳まで引き出すことはできません。
NISAも長期投資が原則ですが、売却は自由にできますので、どうしてもお金が必要になった時は必要な金額だけ売ることができます。
iDeCoの60歳以降まで引き出せないのはリスクとして取り上げられるけど、
株や投信を長期ホールドする資質が無い人にとっては、強制的にホールドできるので救いでもあるよね。実際、私もホールド力は高い方だと思いますが、iDeCoのリターンは他口座と比較しても優れています。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) May 3, 2024
一般的には、「iDeCoは資金拘束があるのでリスク」と解説されますが、オルカンなどのインデックスファンドを長期保有する握力に自信が無い方にとってはメリットにもなりえます。
これまで何をやっても長続きしなかった方は、iDeCoの制度を活かし、強制的に積立投資をするのもよいでしょう。
オルカンやS&P500インデックスファンドの損切り防止にiDeCoがオススメ。年金なので60歳以降まで強制ホールド可能。
ホールド力に自信がない人にはiDeCoの資金拘束はメリットになる
インデックスファンドの積立投資というのは、この世に存在する様々な投資法の中で、最も簡単で再現性が高い方法の1つだと思います。
初心者の方にとって簡単なのはよいのですが、何もやることがなく退屈なので、投資慣れしてくると物足りなくなり、他の投資法に浮気してしまう方も多いです。
インデックスファンドはあくまで「平均点」狙いの投資法なので、どんな時もインデックスファンドより高いリターンをあげている魅力的な投資先が存在するのも原因の1つでしょう。
投資方針があちらこちらのブレてしまいやすい方にとっては、iDeCoの「60歳以降まで引き出せない」というのはメリットにもなりえます(下図参照)。
今30歳の人なら、最短でも30年間積立投資を続けることになりますので、複利効果を考えるとかなりのリターンが期待できますね。
■ iDeCoの制度概要
また、iDeCoは原則途中で積立をやめることはできませんが、毎月の掛け金を5,000円まで下げることができるので、お金に余裕がない時は一時的に減額するのもよいでしょう。
iDeCoの「ほったらかし投資」の威力は馬鹿にできない
私のiDeCo口座は積立設定だけして完全ほったらかし状態ですが、馬鹿にできないリターンを叩き出しています。
投資元本601万円に対して、現時点の時価評価額が1367万円(+127.5%)ですので、何もせずにこのリターンなら大満足ですね。
運用利回りが年率+20.8%というのはあまりに出来過ぎなので、今後暴落が来ないか心配ですが、急激な円安の影響も考えるとこんなものかなとも思います。
スイッチングは利用せず、定期積立に徹するのがオススメ
iDeCoのメリットの1つに、商品のスイッチングがいつでもできることがあります。
スイッチングというのは、iDeCo口座内でA商品を売却した後、そのお金を使ってB商品の買付まで全て自動でやってくれる仕組みのことです。
NISAではスイッチングはできず、商品を売却したお金は一度現金化され、そのお金を使って手動で別の商品を買うことになります。
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』から引用
iDeCoは売却益が非課税なので、何度でも自由にスイッチングができます。
もちろんこれはメリットではありますが、あまり頻繁に商品をスイッチングしすぎると、かえってリターンが低下する可能性もあります。
私個人の意見としては、タイミングを見計らうなど余計なことは何もせず、ひたすら毎月積立を継続する方が確実性は高いと思います。
まとめ
これまでいろんな投資法を試したけれど、どれも長続きしなかったという方はiDeCoを使うのもオススメです。
途中解約できない、売却できないというiDeCoの特徴をメリットにかえてみてはいかがでしょうか?
【iDeCoをより詳しく勉強したい方は本もオススメです!】
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』の7時間目で、
・iDeCoの制度概要
・iDeCoはどういった人にオススメか
・iDeCoと新NISAをどう使い分けるか
・どこの証券会社で何を買うべきか
など、詳しく解説しました。
新NISAが始まって地味な存在になってしまったiDeCoですが、節税しながらインデックス投資ができる大変素晴らしい制度です。
この機会にぜひ勉強してみてくださいね。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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