『お悔やみ欄』

新聞の『お悔やみ欄』

気にして見るようになったのは、
乳がんになってから

「知っているひとの名前が
 出ているかもしれない」

というのはもちろんだが、
亡くなったひとの年齢をひたすら見ていた

「この人は90代だから、
 もう十分生きたのかな」

「この人は70代か...。
 今の時代、70代はまだ早いよね」

「この人は40代か...。
 しかも女性だ。
 病気だったのだろうか。
 もしかしたら、
 私と同じ乳がんかもしれない」

...と、それはそれは
とんでもない想像を巡らせていた

そして、

「ここに私の名前が載るかもしれない」

と、いつも思った

その年齢は、なぜか『42歳』

昔からなんとなく、
42歳で死ぬ気がしていたのだ

「“42”か...。若いよなぁ...」

と、まるで他人事のようでもあった

毎朝、毎朝、
新聞のお悔やみ欄を隅から隅まで目を通す――

そんなことが何年続いただろう

  しかも新聞には、
  北海道すべての市町村が載ってるので
  かなりの人数

さすがに今は、
近隣の市町村しか見なくなったが、
それでも同年代の女性が亡くなっていると、

「この人も乳がんだったのだろうか」

そう思う癖は今でも抜けない

そして私はまた
あすの朝刊のお悔やみ欄を
目を皿のようにして見るのだろう

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Source: りかこの乳がん体験記

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