8月に申し込んでいた、
自治体の乳がん検診
乳がんの手術から11年後、
病院のフォローが外れたため
自力で“がん検診”を
受けることになった
自治体のがん検診に申し込み、
『申込書』が送られてくると、
今度は“集団検診”か
それとも“個別検診”かを選び、
さらに“個別検診”の場合、
自分が希望する病院に
直接予約を入れる．．．
という算段
．．．ということで、
9月の初めに
乳がんでお世話になった病院に予約をし、
ようやく今日、その検診の日
この病院を選ぶと、
さすがに3か月は待たされる
提出する書類は5枚
（事前に病院から送られてくる）
書き込んで持参
朝の気温は－2℃と、
冷え込みは弱かったものの、
日中は1.1℃と気温が上がらず
それでも午前中降っていた雪は、
家を出る頃にはすっかり上がり
真っ青な空が広がっていた
病院には、
『がんサロン』のときと同じ
この道を通る
まぁ、
『乳がん検診』も『がんサロン』も
同じ病院なので当たり前なのだが．．．
木々はすっかり葉を落とし、
白い絨毯になる日を待っているかのよう
眩しいくらいの青空
が、吹く風は冷たく、
耳がちぎれそうに痛い
暖かい院内に入ると、
乳がん検診を受けつけている窓口へ向かう
フォローが外れてから、
2度目の自治体の乳がん検診
1度経験しているだけに、
手順はスムーズだ
しばらく待ったあと、
看護師さんの問診がある
「おっぱいを切った経験とか、
乳がんをしたことはないですか？」
「あります」
そう答えると、看護師さんは、
「あ．．．」
と言いながら、
提出した問診票に目を通す
「あ、乳がんですね」
と、
目の前にあるパソコンをカチャカチャ
「2016年にフォロー外れてますね」
「はい」
「検査は右（手術をしていないほう）
だけします？」
「両方します」
乳がんでかかっていた病院だけに
安心感は大きい
それに、こうして
すべて記録が残っているので
本当に助かる
「検査する場所（マンモ室）は
わかりますか？」
「わかります。1階の奥ですね」
フォローを受けているときから
もう何度も受けているので
マンモ室は覚えている
「いってらっしゃい」の
看護師さんの声を背中に
診察室を出る
「“いってらっしゃい”？
なんて温かいんだ．．．」
と、感動
そのあと検査着に着替え、
階下の放射線科へ
この、検査着の状態での院内の移動が
どうも嫌なのだ
一般の患者さんたちがいる中での
この姿が．．．
しかも上半身裸で検査着を羽織るので、
おっぱいが見えそうなのだ
そう、ちっちゃなおっぱいが．．．
マンモグラフィはやっぱり痛い
手術をした左乳房は
もっと痛い
乳がんになってしまったら、
マンモの痛みなんて可愛いものだけど
乳がんのことを考えたら、
マンモの痛みくらい我慢できるけど
．．．でも痛い
検査が終わって精算へ
．．．が、精算機で
バーコードが読み込めず
結局スタッフの不手際で
暫し待たされる
「あぁ、バスの時間が．．．。
もう1本遅らせたくない」
何分待っただろう
無事、清算を済ませ、ダッシュ
停留所までは
ゆっくり歩けば15分
が、あと10分しかない
1本遅らせたくないので
停留所まで走る
この足で走ったって
たかが知れている
が、走るしかない
そして走った
股関節もすねもガタガタである
夕方
マジックアワーと
四日月と金星がきれいだった
目の前に家が建つ前は、
絶好のビューポイントだったこの場所
⇩ 建つ前
ちょっと残念だが、
こればかりは仕方がない．．．
「また同じですが．．．」
と、看護師さんにもらったパンフレット
それにしてもこの病院のスタッフは
なんて感じがいいんだ．．．
さ、あとは検査結果か――
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Source: りかこの乳がん体験記
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