ドクターズドクター ~がん患者が“病理専門医”に思うこと。そして私の細胞~

がんの診断に欠かせない、
“病理医”という専門医がいる

  病理専門医は
  2024年10月現在、
  全国に約2800人と
  不足しているのが現状

病理医の主な仕事は...

  ①細胞・組織診断
   ・細胞診断
   ・生検組織診断
   ・手術で摘出された臓器や
    組織の診断
   ・手術中の迅速診断

  ②病理解剖
   ・死者の死因を確かめる

「がんの診断には、
 細胞診だけではなく組織診も必要」と、
病理医は言う

細胞診*¹だけでは1000人に約3人が
擬陽性*²と診断される場合があるそう

    *¹)細胞診の種類
    ・穿刺吸引細胞診
     (細い針を刺し、
      吸引した細胞を調べる)
    ・分泌液細胞診
     (乳頭から出ている
      分泌物を採取して調べる)
    ・捺印細胞診
     (乳頭びらんから
      細胞を採取して調べる)

   *²)がんではないのに
     「がん」と診断されること

そのため、針生検(組織診)や
マンモトームを受けたほうが、
より確実な診断ができるようだ

  ※2019年では、
   まだ4割近い医療機関で
   細胞診のみで乳がんと診断し、
   手術をおこなっていたそう

   実際に「乳がん」と診断され、
   手術後の病理診断では
   がんは発見されず、
   訴訟に至ったケースもある

私たちは、医師から
「がんです」と告げられる

が、がんがどうかを判断するのは
実際は病理専門医

そのがん細胞が
化学療法やホルモン剤が効くかどうかを
鑑別するのも病理医

そのため病理医は、
“ドクターズドクター”、
“医師の医師”と言われている

  “ドクターズドクター”と
  言われているのは、
  病理専門医のほかに
  放射線診断医がそれにあたる

その病理医には、
私たち患者は
ほとんど会う機会はない

説明をしてくれるのは、すべて医師

私たちのがん細胞を
調べてくれたにもかかわらずだ

私は、
「病理医に話を聞いてみたい」と
以前、思っていたことがある

理由は、私の乳がんが
“稀ながん細胞”だったから

私のがん細胞は、
“明細胞がん(クリアセル)”という、
乳がんにしてはかなり珍しいもの

  ...ということは、
  ここに何度も書いているが...

この細胞は病理検査時、
ほかの腫瘍と比べて
薬品の染色にあまり染色せず、
顕微鏡で見たとき、
光を透して明るく見えることから
この名前がついたらしい

  ○クリア・・透明、鮮明
  ○セル・・・細胞

ちなみに、
学会に出してもおかしくないほど
珍しいようだ

しかも、
“化学療法や放射線治療が効かない”
という

進行が遅いのも特徴のひとつ

化学療法が効かない理由は、

『病理時の薬品に染色しない
 =化学療法の薬品も効かない』

ということらしい

が、乳がんの手術後、
ほかのがん細胞もみつかった

“明細胞がん”ではない、
“非浸潤性乳管がん”だ

そもそも私の左乳房には、
3つの腫瘍があった

「ひとつの乳房に
 違うがんが存在するなど
 あり得るのだろうか...」

「“クリアセル”という診断が、
 本当だったのだろうか...」

今さらどうにもならない疑問

が、今でも時々
そんなことを思うのだ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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