『高額療養費制度』とは――
医療機関での1か月の窓口負担金が
自己負担限度額を超えた場合、
その超えた金額が払い戻される制度
◎1か月とは、
その月の1日から月末まで
(月をまたいでの計算はされない)
◎自己負担限度額は、
年齢や所得によって異なる
◎差額ベッド代や
入院時の食事の一部負担、
先進医療などは対象外
...と、
ざっくりとこんな感じだろうか
私たちがん患者は、
この制度には助けられた
が、この制度、
私が乳がんの入院・手術・治療をしたときは
とにかく面倒だった
まず、退院日の朝、
入院・手術などにかかった費用を
すべて病院に支払わなければならない
私の場合(2007年1月分)
・検査
・入院
・手術
・ホルモン療法
(デポ注1回目とノルバデックス処方)
・放射線治療3回
窓口負担 305,420円
(たぶん、これくらい)
退院後、
領収書を1枚漏らさずかき集め、
印鑑やら銀行口座やら
手続きに必要な書類を持って、
まだふらふらとする身体で
持ってはいけない重いバッグを肩から提げ、
徒歩とバスを駆使し
市役所へ出向き申請をしたのだが...
係の人から言われたのは、
「外科と放射線治療は科が違うので
合算はできません」
「え!? 同じ乳がんの治療なのにですか?」
「...はい」
「同じ病気の治療なのに?」
たぶんこのとき、
周囲に“乳がん”という声が響いていたと思う
聞かれたくはなかったけれど、
そんなことはどうでもよかった
乳がんの入院・手術は“外科”
が、放射線治療は“放射線科”
同じ乳がんの治療にもかかわらず、
合算できない...って..
『...なこと、あるか!?』
と、心の中で叫ぶも、
いくら粘ったところで
そんな制度なのだから
覆るはずもなく...
ならば、手術と同じ月に
化学療法をした場合、
それも入らないということになる
(化学療法は“腫瘍内科”)
化学療法は高額なのに...
が、ほどなくして
合算されるようになった
そりゃそうだろ
そんなこんなで、
ようやく申請を終え...
が、お金が戻ってくるのは、
申請から約3か月後
翌月も、またその翌月も
治療費はかかる
なんとも長い3か月だった
そんな、
ありがたい制度ではあったが
当時はちょっと不便な時代でもあった
それが今では事前に申請をしておけば、
負担額以上は支払わなくて済む
時折、病院の清算ロビーに響き渡る、
「○○さん、
今日はお帰りいただいてけっこうです」
というアナウンス
“今日の支払いはないので、
帰ってもいいです”
ということなのだが...
“支払わなくていい”ということは、
生活保護受給者
よくこのアナウンスを耳にするので、
『生活保護受給者も随分と増えたものだ』
そう思っていた
が、これ、
高額療養費制度を利用している、
患者さんらしい
事前申請をしていることで、
“今日の支払いはありません”
ということのようだ
そんな今では、
マイナンバーカードで済むらしいから、
本当に便利になったものだ
先日、ここにも書いたように...
⇩
もう二度と、
高額療養費制度のお世話になるような
手術や治療は受けたくないけれど...
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Source: りかこの乳がん体験記
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