全身化学療法+質の高いカテーテル治療:進行肝臓がんの治療

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

いま、肝臓がんの治療は
たくさんの全身化学療法の薬が使えます

2009年が最初の薬で、
それから10年近くは全然、薬の種類が増えなかったのですが、
今では計、8種類の
薬が使えるようになっているのです

ですので、いま、
進行肝臓がんの治療は
薬の治療が中心です

ですが、
その薬中心の治療も
最近、少し変化してきているように思います

それは、どのような変化かというと、
全身に作用する薬の投与は行いながらも、

必要なときには、
カテーテル治療やそのほかの局所的な治療を加えていこうという
考えが拡がってきています

全身の薬投与に入ったら、薬の治療しかない・・という考え方では無くて、
臨機応変に病変に応じてベストな治療を提供しようという考え

この考えは、岩本内科では当たり前の考え方で、
10年ずっと行ってきた考え方です

こういう考え方を
エビデンス(治療の根拠)は大切にしながら、
個々の患者さまにとってベストな治療戦略を提供するという
Patient based Medicine(PBM:患者の身体的、心境的な状態に応じた医療)
と呼んでいます

そうすれば、満足のいく医療が受けられる患者さまが増えるはずです

たとえば、
この方は、

数年前に、進行肝臓がんで岩本内科にご来院

肝内に多発する肝臓がんを認めました

患者さまと相談し、テセントリク+アバスチン併用療法を導入

一定の効果が見られ、岩本内科のがんカテーテル治療 
門脈動脈同時塞栓療法
を行い、

一旦、がんはゼロ

その後、一年以上は、癌の再発無く経過しましたが、
また、再発。
今回は、少しですが肺転移と、肝臓内に再発を認めました

スライド2

また、テセントリク+アバスチン併用療法を行い、

追加で、肝臓内の病変に対して、門脈動脈同時塞栓療法を行いました

これで、肝臓内は、また癌ゼロの状態です

この全身の化学療法中に、局所の治療、カテーテル治療を加えることの
重要なポイントとして、
写真のように、
癌だけを丁寧に治療する、質の高い局所治療
が重要です

スライド3
スライド4
スライド5

何故かと言うと、質の低い局所治療では、
肝機能が低下する可能性があり、
肝機能が低下すると、全身の化学療法が行えなくなってしまうからです

ですので、全身化学療法+質の高いカテーテル治療
この組み合わせが重要です

肺転移など、他の臓器への転移があっても、
肝臓内の病変をゼロにすることは、
肝臓がん治療ではとても重要なことなのです

その状態、条件に従って、ベストな治療を
臨機応変に提供する

それが、ガンちゃん先生スタイルのがん治療です

さて、今日は、治療のあと、
東京に出張予定です

私が留学呈した時に、一緒に仕事をしていた
日本人のドクターがいて、

その先生が私に講演を依頼してくれました

10年ぶりの再会です♪
楽しみです

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。

Source: ガンちゃん先生奮闘記

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