トランプショックでオルカンやS&P500はどの程度下落したか?新NISA組はどうすべき?

内科医

 

おはようございます。

2025年はトランプショックによって株安と円高が急激に進んでいます。

このダブルパンチの影響で、特にオルカンやS&P500などの外国株に投資する商品は下落幅が大きくなっています。

2020年のコロナショック以前から長く投資を続けている方はまだ利益が十分にあると思いますが、2024年の新NISAと同時に投資を始めた人は大半が含み損に突入しています。

新NISAが始まって初の本格的な下落局面を迎えており、特に初心者の方には動揺が広がっているようです。

そこで本日は、オルカンやS&P500の現状をまとめ、私たち個人投資家はどうすべきかを考察します。

 

トランプショックでオルカンやS&P500はどの程度下落したか?新NISA組はどうすべき?

 

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はピークから17%下落

弊ブログでも何度もおすすめしているのが、インデックス投資の王道とも言えるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

これ一本買うだけで世界中の株式市場に分散投資ができ、信託報酬も0.05775%と格安であるため、数ある投資商品の中でもトップクラスの優良商品だと思います。

 

オルカンは初心者にも自信を持っておすすめできる数少ない商品の1つではありますが、あくまで「株式100%」であることを忘れてはいけません。

世界中の株式市場が暴落した場合、その影響をモロに受けます。

 

以下は過去6ヶ月間のオルカンの基準価額の推移を示したものです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 投資信託 | 楽天証券

 

基準価額はピーク時が28,060円、現在が23,319円ですので、約17%の下落です。

以下は指数は厳密には異なりますが、同じ全世界株式市場に投資する代表的なETFのVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)のチャートです。

 

Vanguard Total World Stock Index Fund ETF (VT) Price & News – Google Finance

 

こちらはピークが123.98ドル、現在が111.18ドルなので、ドル建てで約10.5%の下落です。

ドル建てで見るETFと、円建てで見る投資信託の基準価額の下落幅に大きな差があるのは、この間に為替がかなり円高に動いたからですね。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はピークから21%下落

次に、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去6ヶ月間のチャートを見てみましょう。

こちらは米国を代表する株価指数、S&P500に投資する国内ナンバーワンの超人気商品です。

米国の大型株500社に分散投資が可能で、この500社だけで米国市場の時価総額の約80%をカバーしています。

米国インデックス投資と言えばS&P500と言うほど有名な指数です。

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 投資信託 | 楽天証券

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額ですが、ピーク時が34,638円、現在が27,301円なので約21%の下落幅です。

20%の下落と言うと年に1回あるか無いかというレベルで、新NISAをきっかけに投資を始めた方には厳しいかもしれません。

 

オルカンの時と同様、S&P500指数自体の値動きも確認しておきましょう。

S&P 500 Price, Real-time Quote & News – Google Finance

 

こちらはピーク時6,147、現在が5,282と約14%の下落となっています。

外国株の株価下落と同時に円高も進んだため、特に日本人投資家にとっては厳しい局面になっています。

 

新NISA2年目の下落はチャンスと考え、積立投資を継続すればOK

新NISAでオルカンやS&P500に積立投資を始めた方は、ほとんどが含み損の状態になっているはずです。

投資を始めたばかりの頃は、自分が投資している資産額の日々の変動に一喜一憂してしまいがちです。

2024年はイケイケで投資していた人の中にも、今年に入って急激に不安が膨らんでいる方が多いと思います。

 

実際には、20年〜30年後をゴールと見据えた長期投資の場合、投資を始めたばかりの初期の頃の暴落はむしろ歓迎すべきです。

サラリーマン投資家の場合、多くの方は毎月の給料からドルコスト平均法で積立投資をしていると思います。

 

拙著『世界一やさしいお金の教科書1年生』から引用

 

ドルコスト平均法はアップダウンの激しい荒れた相場でこそ本領発揮する手法です。

相場が右肩上がりに上がり続けているのであれば、積立投資ではなく一括投資の方が有利だからです。

よって、今すぐに投資に回したお金を回収する必要がないのであれば、多少の下落は無視し、逆に「割安で株を仕込めるチャンスがきた」とポジティブに考えておけばOKです。

 

まとめ

2025年は久しぶりに株安と円高が同時に進んでおり、外国株投資家にとっては厳しい局面となっています。

オルカンやS&P500などの指数であれば、いつか相場の回復が期待できるため、慌てず落ち着いて相場と向き合うことが重要です。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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