おはようございます。
以前にもご紹介したように、私が暴落時に買い増しの目安にしているのが、
・VIX(恐怖指数)
・Fear and Greed Index
の2つです。
今年4月は米国発の世界各国に対する追加関税の影響でS&P500が一時的に20%近く下落し暴落局面を迎えました。
5月13日現在、米中が追加関税を90日間、115%引き下げることに合意したのをきっかけに、株価は急速に回復に向かっています。
それと同時にVIXも18.39(20以下)と正常化し、市場はいったん落ち着きを取り戻しています。
トランプショックでもVIX 30以上での買い増しは有効でした!
トランプショックでのVIXの推移を確認
今回のトランプショックでのVIXの推移を見てみましょう。
5月13日時点でVIXは18.39と完全に正常化しています。
一般的に、VIX 20以下は市場に混乱がなく、落ち着いている状態と考えてOKです。
2025年4月のトランプショックによる暴落局面では、一時的にVIXが50を超える局面がありました。
VIXが50を超えるのはごく稀ですが、30を超えるタイミングは1〜2年に1回程度訪れますので、買い増しの良いタイミングだと思います。
VIX 30以上でのスポット購入は1〜2年後に報われる可能性が高い
もう少し分かりやすくするため、VIXとS&P500の長期チャートを見てみましょう。
「100年に1度」と呼ばれる世界金融危機(リーマンショック)は凄まじく、S&P500が高値を回復するまでに5年近くかかりました。
その間、VIXが30を超える局面(スパイク)が3回見られ、2010年代は米国株が堅調でしたので、その時に大胆に買い増しできた人は大きく報われる結果となりました。
ただし、当時はコロナショックやトランプショックとは比べ物にならないほどの悲壮感が漂っていましたので、買い増し続けられた人はごく一部だと思います。
リーマンショック以降ですと、2020年のコロナショックと今回のトランプショックのVIX急上昇(スパイク)が目立ちます。
これらは比較的早期に株価が回復したこともあり、いずれもVIX 30以上のタイミングで投資していれば絶好のリターンが得られました。
また、あまり目立ちませんが2022年もロシアのウクライナ侵攻などの影響で1年近く株価が低迷し、VIXも高い状態が続きました。
こういったタイミングで安くなった株式を効率よく仕込むことができれば、1年〜2年後に大きく報われる可能性が高いです。
Fear and Greed IndexもVIX同様に有効
VIXと同様に投資家心理を反映する指標として、Fear and Greed Indexがあります(以下のサイトから確認できます)。
Fear & Greed Indexは5月13日時点で「66」まで回復しており、「Greed(強欲)」となっています。
これは市場に楽観ムードが漂っていることを示しています。
以下はFear and Greed Indexの過去6ヶ月間の推移です。
2025年4月のトランプショックでは一時的に「4」まで急降下しており、この時が絶好の買いタイミングであったことが分かります。
このように、VIXとFear and Greed Indexは両方とも似た推移を示すことが多いです。
一般的には、VIXが30以上、Fear and Greed IndexがExtreme Fearになっている時に買い増すことで、その後の相場回復期に大きなリターンが期待できます。
まとめ
トランプショックを振り返ると、VIX 30以上の局面での買い増しで有効であったことが分かります。
過去の暴落時にも同様の傾向が見られるため、暴落時のスポット購入の目安にするとよいでしょう。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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