「私より先に死なないで」――
この1～2年、
彼と何度かこんな会話をしたことがある
乳がんは、
今のところ落ち着いている
が、2年前、
変形性股関節症がわかってからは
特に今後が心配だ
進行していく病なだけに
その不安は大きい
「私、こんな身体じゃ
独りで生きていく自信ない」
そう言う私に、
最初は彼も本気では聞いてくれなかった
いや、
本気で聞いてくれていたのかもしれない
ただ、“本気にしたくなかった”のかも．．．
私自身も、
当初は少し冗談めいて話していた
だってこんな話、真剣にはできない
が、何度か話をしているうち、
真剣度が増していった
「私がいなくなったら、
あなたは生きていける？」
私のその問いに、彼は、
「生きていける」
そう答えた
そして、
「俺も、りかを残して死にたくない」
そんな言葉を口にした
残された私のことを思うと、
やはり不安は大きいらしい
「あんたが心配で、
私、先に死ねないよ」
私が30代の頃から事あるごとに
そう言っていた母
『失礼だな。
子どものほうが先に死ねって？』
そう思いながら、
「大丈夫だよ。
今までだって生きてきたんだし、
これからだってなんとかなるから」
そう言っても、
母の心配は消えないようだった
．．．というのも、
私の生き方そのものが、
母には不安の種だったらしい
安定した職にも就かず、
離婚歴もあり、
その後も結婚はせず
子どもも産んでいない
親からすると、そりゃ出来の悪い子だ
そんな母も、
私より先に逝ってしまったが．．．
まぁ、人生、
意外となんとかなるもんだ
今日の夕景
四日月も．．．
そして今日の晩ご飯
○回鍋肉
○しゅうまい
○きゅうりと大根のサラダ
○たまごとわかめのスープ
今日もおいしくいただきました
食べられることに感謝
「おいしい」と感じられることに感謝――
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Source: りかこの乳がん体験記
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