悲しみはもう捨てていいよ。明日はきっと青空だ。

医療機関

神経難病は、難病だ。お薬での治療がない。

パーキンソン病でレビー小体型認知症の母。

 

旅立って4年。やっと、ここに辿り着けた。

彼女のカルテを改めて今、読み込んでいる。

 

 

お薬治療で母の日常生活動作を追いかけている。

外来診療間2ヵ月となってるから、後手に回る。

その間に、日常生活上の不具合の中、暮らす。

おそらくだが、不安の毎日だったに違いない。

 

そばにいるはずの父親は歯科医。

医療者に囲まれてたらこうなる。

両親の援助をするはずの僕は、

彼らから遠ざけられていた。

 

医療依存度を下げることは、

真の医療を遠ざけることでは決してない。

 

医療依存度を下げるために、

リハビリ的視点で積極的に関わることだ。

 

 

今日は独居ALS患者さんの訪問診療の日。

彼はロックで酒とたばこと自由が大好き。

緊急対応が重なって夕方になってしまった。

 

僕の訪問診療の必要性が分かりつつあって、

今日も彼、首を長くして待ってくれていた。

 

先生、床ずれエエみたいやで。

看護師さんのメモそこあるやろ。

ここ来たら読んで貰ってや!って。

ほんでな、先生、お尻もかゆないねん、

軟膏もええ具合や。わかるやろ?

せやから今度の処方はそのままでええ。

それからな、なんか夜になるとな、

咳が出よるんや。風邪やろか?え?そう。

タバコ止めろって⁈無理や、それは。

風邪薬くれるんか。ありがとう。うん。

あ、薬局が持ってきてくれるん?それなら、

明日の看護師さんの時に、持ってきてや。

先生から頼んどいてや。ありがとな。え?

今度は木曜?あ~~そうか、待ってるから。

もう帰るんか?わかった。今日はもう来んのか、

って、思ったりしてな、うん、え?帰る?

わかった、わかった。待ってるからな。

 

 

神経難病は、難病だ。お薬での治療がない。

だけど、僕らは知っている。リハビリだ。

リハビリマインドの訪問診療こそが大切だ。

 

リハビリテーションを国宝に。

 

 

悲しみはもう捨てていいよ。

明日はきっと青空だ。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

毎日読んでいただき感謝申し上げます。

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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