日本中が優勝の喜びに沸いた2023年大会の直後、ダルビッシュは憤りに近い感情を抱いていた。「今回終わってから、僕にWBCのことで『どういう問題がありましたか? 』とか……NPBとか侍ジャパンからは何一つ、聞かれていない。
次のWBCでどうやったら今年よりも良くなるか、の議論が一切ないじゃないですか。それが僕、すごく嫌なところ」
2023年8月時点のコメントだ。
翌2024年1月時点でも、NPBからフィードバックの話し合いはなかったと彼は明かしている。
ダルビッシュが求めた「議論」は、ピッチクロックの導入でも使用球の統一でもなかった。
もっと根本的なことだ。“日本の球界がアメリカの球界を超えてほしい”という願いのもと、組織全体で日本野球の方向性を定めることを望んでいた。
「テクノロジーを入れたらいいと思いますよ。(指導者が)自分の経験と感覚でモノをいうので、そこから出る答えしかないわけですよ。それが正しいかどうかなんて分からない」
指導者の献身を否定しているのではない。もっとできることはないのか? という問いを持ち続けてほしい、というのがダルビッシュの主張だ。
今大会、準々決勝敗退後に大谷翔平も「(データを)現場が日頃から『使ってはなさそうだな』という雰囲気は出ていた」と語った。
3年前のダルビッシュの危機感は、今大会の結果として現実になった。
実は3年前のWBC優勝でお祭りムードが沸き上がる中、ダルビッシュには懸念していたことがあった。心配、危惧……。正直にいってしまえば、憤りを感じていた。怒っていた、といったら言い過ぎかもしれないが。
「今回(2023年大会が)終わってから、僕にWBCのことで『どういう問題がありましたか?』とか、メジャーリーグの選手たちを(日本代表に)呼ぶことについて、NPBとか侍ジャパン(の関係者)からは何一つ、聞かれていない。次のWBCでどうやったら今年(2023年)よりも良くなるか、の議論が一切ないじゃないですか。それが僕、すごく嫌なところ。見えているゴールが違う、僕と向こう(NPB関係者)が」
このコメントは2023年8月時点のもの。その後、2024年1月のインタビュー時でもNPBからフィードバックの話し合いはなかった、と明かしていた。
「(2023年大会で)確かに決勝でアメリカに勝ちましたけど、試合展開を見たら基本的には先発のトップレベル、日本のトップレベルの選手が短いイニングをつないで、自分の思いっきり120パーセントの力でいって、なんとか勝ったってことなんですよ。そうじゃなくて、先発だったら5〜6イニングを普通に投げて、中継ぎのベストが出てきて(正攻法の勝ち方)とかだったら分かるんですけど、もう(全力を)振りしぼって勝っている」
ダルビッシュは、両国がベストのメンバーを揃え、お互いが“言い訳”をできない条件での真っ向勝負で勝ちたい、と願っていた。
「日本球界は本当の意味でWBCでも(各国代表にスターの)誰々選手がいない中で勝ったとかじゃなくて、本当にがっぷり四つで勝ったっていう状況にしたい。リーグで見ても日本の球界の方がレベルが上だってなってほしい」(2024年1月のコメント)
「テクノロジーを(もっと)入れたらいいと思いますよ。テクノロジーを使わないっていうことは、例えば科学的に見たときの原因はこうなんじゃないか、あれはこうなんじゃないかってそういうところで、すごく答えが狭まっちゃう」
これは怪我の原因や予防方法、あるいは選手の育成方法にまで話が及ぶ。
「(指導者が)自分の経験と経験から得た感覚でモノをいうので、そこから出る答えしかないわけですよ。それが正しいかどうかなんて分からない。正しくない可能性が多い。しかもその答えを出すのがめちゃくちゃ早い。いろんな検証をする幅がないわけじゃないですか、テクノロジーとか最新の科学を使わないので。
だから、もし良くないとき、良くない選手を直すときや、良い選手をさらに良くするときに道を間違えやすい。科学的にはそういうの(根拠)があればちゃんとした道が見える可能性がすごくあるのに」
「アメリカの選手たちのパフォーマンスがすごく高いのは、なんでだろう? とか、どうしたらいいんだろう、ということにあまり(日本の指導者は)興味がない」という印象が3年前のダルビッシュにはあった。
ただ、前回大会からの3年間で日本球界でもデータ運用のノウハウは進み、SNSの活用なども進んでいたはずだ。それでも準々決勝敗退後、大谷翔平は「必ずしもすごく(データ活用や知識が)遅れていたかと言われたら、そうではないですけど、現場が日頃から『使ってはなさそうだな』っていう雰囲気は出ていた。そこら辺のギャップもありました」と明かした。
「どうやったら勝てるの、野球って何なの、じゃあピッチャーって……。トップの人たちがもっと野球のことを勉強して、もっと野球で本当に勝つために、勝つとはどういうことなのか、やっぱりちゃんと理解して勉強して組織を作っていけば、もちろんそういう組織になっていく。監督やコーチたちに経験があるから、頑張ってください、お願いします、勝ってください、それじゃあ、変わらない」
自分のレスリング!で負けたのが吉田沙保里。
過去の対戦成績、そして一番のライバルだと思っていた選手の敗退で、無意識のうちに隙ができてしまったことは否定できない。「ずっと吉田を倒すために練習してきた」というマルーリスは、吉田のレスリングを徹底的に研究してきた。タックルが持ち味の吉田に対して、マルーリスは腰を低く落とし、手を握って、守備を固めてきた。吉田が隙を突いてタックルに入ろうとしても、すぐに後ろに下がられる。まったく懐に入り込めない状態が続いた。第1ピリオドに1ポイントを先取したものの、思うようにペースを握れない。迎えた第2ピリオド、体勢を崩したまま出した首投げを返され、逆転されてしまった。その後は「空回りが続き」(吉田)、逆に1−4とリードを広げられた。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2


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