
おはようございます。
日本の半導体関連株が好調です。
その影響を受け、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS 日経半導体株インデックス」への注目が急速に高まっています。
本ファンドは、日本の主要な半導体関連企業30社で構成される「日経半導体株指数」への連動を目指す投資信託です。
キオクシアホールディングス、東京エレクトロン、アドバンテスト、ルネサスエレクトロニクスなど、日本を代表する半導体関連企業へまとめて投資できます。
過去1年の基準価額が大きく上昇したこともあり、証券会社の投資信託ランキングでも上位に入るなど、投資家の関心が高まっています。
一方で、本ファンドには注意点もあります。
30銘柄に投資しているとはいえ、実際には上位銘柄と半導体業界への集中度が非常に高く、全世界株式やS&P500とは値動きの性質がまったく異なるからです。
本日は、eMAXIS 日経半導体株インデックスの特徴、人気の理由、構成銘柄、信託報酬、投資する前に知っておきたいリスクを分かりやすく解説します。
いつも通り、60秒でサクッと学べるショート動画もご用意しましたので、よろしければぜひ!
eMAXIS 日経半導体株インデックスは買い?人気の理由とリスクを徹底解説
eMAXIS 日経半導体株インデックスが投信ランキング上位に急浮上
eMAXIS 日経半導体株インデックスへの注目が急速に高まっています。
下の画像を見ていただくと、SBI証券の投資信託ランキングで3位に浮上しています。
ランキングは集計期間や基準によって変動しますが、オルカンやS&P500などの定番商品と並んで上位に入っていることからも、日本の半導体株に対する投資家の関心の高さが分かります。
人気の背景には、主に次の3点があります。
- AI需要の拡大で半導体市場への期待が高い
- 日本の半導体関連株が大きく上昇している
- 個別株ではなく投資信託でまとめて購入できる
半導体は、生成AI、データセンター、自動運転、スマートフォン、産業機械など、幅広い分野で必要とされます。
AI関連市場の成長期待が続く中で、半導体そのものだけでなく、製造装置、検査装置、素材、部品を手掛ける日本企業にも資金が集まっています。
eMAXIS 日経半導体株インデックスなら、こうした日本の半導体関連企業へ1本で投資できます。
個別株のように、
「キオクシアと東京エレクトロンのどちらを選ぶか」
「半導体製造装置とメモリーのどちらが有望か」
と悩む必要がない点は大きなメリットです。
一方で、投資信託ランキングの上位にあることだけを理由に購入するのはおすすめできません。
ランキングは過去の値上がりや直近の人気を反映しているにすぎず、将来のリターンを保証するものではないからです。
人気が高まった時ほど、どのような指数へ投資しているのかを冷静に確認しましょう。
eMAXIS 日経半導体株インデックスの特徴と信託報酬
eMAXIS 日経半導体株インデックスは、「日経半導体株指数」の値動きへの連動を目指すインデックスファンドです。
日経半導体株指数は、東京証券取引所に上場する主要な半導体関連企業30社で構成されています。
時価総額を基準に銘柄を選び、年1回、原則として11月末に構成銘柄を見直します。
本ファンドの主な特徴は、以下のとおりです。
- 日本の半導体関連企業30社へ投資
- 日経半導体株指数への連動を目指す
- 購入時手数料は原則無料
- NISAの成長投資枠に対応
- 信託報酬は年率0.297%程度
- 年1回決算
信託報酬は年率0.297%程度と全世界株式やS&P500の低コストインデックスファンドと比べると高めですが、特定業種へ投資するテーマ型ファンドとしては極端に高い水準ではありません。
また、純資産総額も急速に増えています。
純資産が増えること自体は、繰上償還のリスクが低下し、運用を継続しやすくなる点でプラスです。
ただし、純資産総額が大きいから値上がりしやすいわけではありません。
ファンドの成績は、あくまで組み入れている半導体関連株の値動きによって決まります。
なお、「eMAXIS」という名前ですが、低コストを追求する「eMAXIS Slim」シリーズではありません。
eMAXISとeMAXIS Slimは別シリーズであり、商品ラインナップや信託報酬の考え方も異なります。
ファンド名に「eMAXIS」が入っているからといって、Slimシリーズと同じコスト水準だと誤解しないようにしましょう。
過去1年で約3倍に上昇した理由はキオクシアと半導体株高
eMAXIS 日経半導体株インデックスは、過去1年間で基準価額が大きく上昇しました。
添付画像では、基準価額が約3.3倍、騰落率にして約232%上昇しています。
この急騰を支えた大きな要因の一つが、日本の半導体関連株の上昇です。
特に、生成AI向けデータセンターの拡大によって、メモリーや半導体製造装置への需要期待が強まりました。
日経半導体株指数には、次のような企業が採用されています。
- キオクシアホールディングス
- 東京エレクトロン
- アドバンテスト
- ルネサスエレクトロニクス
- ディスコ
- レーザーテック
- ソニーグループ
- KOKUSAI ELECTRIC
いずれも、日本の半導体産業を代表する企業です。
日経半導体株指数は、時価総額が大きい銘柄ほど組入比率が高くなる時価総額ウエート方式を採用しています。
そのため、キオクシアなど上位銘柄が急騰すると、ファンド全体の基準価額も大きく上昇します。
ただし、過去1年で約3倍になったからといって、今後も同じペースで上昇するとは考えない方がよいでしょう。
株価が短期間で上昇すると、将来の成長期待が現在の価格へ先回りして織り込まれます。
半導体株には、
- 好況と不況を繰り返すシリコンサイクル
- 設備投資の増減
- メモリー価格の変動
- AI需要の減速
- 米中対立や輸出規制
- 急激な円高
など多くのリスクがあります。
急成長している市場であっても、株価は一直線には上昇しません。
過去の高リターンだけを見て大金を投じるのではなく、今後は大幅な調整があり得ることも想定しておきましょう。
キオクシア33%、上位5社で約68%という集中リスクに注意
eMAXIS 日経半導体株インデックスの最大の注意点は、値動きの大きさです。
30銘柄に分散投資しているため、一見すると十分に分散されているように見えます。
しかし、添付画像では、キオクシアホールディングス1社だけで約33%、上位5社だけで約68%を占めています。
構成比率は株価によって日々変動しますが、少数の大型株がファンド全体へ与える影響が非常に大きいことに変わりはありません。
例えば、キオクシアの株価が大きく下落すれば、他の29社が好調でも、ファンド全体が大きく値下がりする可能性があります。
さらに、30社の業種がすべて半導体関連に偏っています。
銘柄数という意味では分散されていますが、業種や景気変動の要因は共通しています。
全世界株式やS&P500は、情報技術だけでなく、
- 金融
- ヘルスケア
- 一般消費財
- 生活必需品
- 資本財
- エネルギー
など、複数の業種へ投資しています。
一方、eMAXIS 日経半導体株インデックスは、半導体業界の見通しが悪化すると、構成銘柄が同時に売られる可能性があります。
このファンドは、資産形成の中心として保有する「コア資産」よりも、成長分野へ追加投資する「サテライト資産」に向いています。
例えば、
- コア:オルカンやS&P500
- サテライト:eMAXIS 日経半導体株インデックス
という組み合わせです。
サテライト部分は、金融資産全体の5%程度、多くても10%以内に抑えるのが無難でしょう。
値動きが大きな商品ほど、上昇相場では投資額を増やしたくなります。
しかし、相場が逆回転した時にも保有を続けられる金額かどうかを、購入前に考えておく必要があります。
まとめ:eMAXIS 日経半導体株インデックスは少額のサテライト投資向け
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ





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