
おはようございます。
2026年6月に株式市場へ上場したSpaceXが、主要な株価指数へ相次いで採用されました。
まず2026年6月29日付でMSCIのグローバル指数へ加わり、オルカンなどMSCI ACWIに連動する投資信託を通じて、SpaceXへ間接的に投資できるようになりました。
さらに、2026年7月7日にはNASDAQ100にも採用されています。
一方、2026年7月21日時点では、SpaceXはS&P500に採用されていません。
「オルカンやNASDAQ100には入ったのに、なぜS&P500には入らないのか」と疑問に感じる方も多いでしょう。
今回の記事では、SpaceXが採用された指数と採用されていない指数、オルカンやNASDAQ100投信への影響、S&P500に未採用である理由を分かりやすく解説します。
いつも通り、60秒でサクッと学べるショート動画もご用意しましたので、よろしければぜひ!
SpaceXがオルカンとNASDAQ100に採用!組入比率とS&P500未加入の理由
SpaceXはオルカンとNASDAQ100に採用、S&P500には未加入
はじめに、SpaceXが主要指数へ採用されている状況を整理しておきましょう。
2026年7月21日時点では、以下のようになっています。
- Zテック20:採用済み
- MSCI ACWI:2026年6月29日付で採用
- NASDAQ100:2026年7月7日付で採用
- S&P500:現時点では未採用
SpaceXは2026年6月にNASDAQ市場へ上場し、その後、非常に短い期間で主要指数への採用が進みました。
NASDAQは、SpaceXを2026年7月7日の取引開始前からNASDAQ100の構成銘柄に加えると正式に発表しています。
また、大和アセットマネジメントの「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」にも先行して組み入れられました。
Zテック20は、世界の大型テクノロジー企業20社へ集中投資するファンドです。
構成銘柄数が少ないため、SpaceXの組入比率もオルカンやNASDAQ100より高くなっています。
一口に「SpaceXが指数へ採用された」といっても、指数によって組入比率やファンドへの影響は大きく異なります。
オルカンにSpaceXが追加。ただし組入比率は0.1%未満
SpaceXは2026年6月29日付でMSCIのグローバル指数へ採用されました。
これにより、MSCI ACWIへの連動を目指す「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの投資信託にも、SpaceXが順次組み入れられます。
MSCIはSpaceXについて、2026年6月29日を有効日とする指数変更を発表しています。
ただし、オルカンにおけるSpaceXの影響は限定的です。
オルカンは世界中の大型株と中型株へ幅広く分散投資するファンドです。
SpaceXが巨大企業であっても、株式市場で実際に流通している浮動株が少なければ、指数内の比率はそれほど高くなりません。
SpaceXの推定組入比率は0.1%未満です。
MSCIの分析でも、SpaceXの指数内ウェイトは、その企業価値の大きさと比べて限定的になる可能性が示されています。
これは、指数が企業全体の時価総額ではなく、主に浮動株調整後の時価総額を基準にするためです。
したがって、オルカンを保有している人はSpaceXへ間接投資できますが、実際には「ほんの少し保有する」というイメージです。
SpaceX株が大きく上昇しても、オルカン全体に与える影響は小さいでしょう。
NASDAQ100にもSpaceXを採用。投資信託やQQQにも反映
SpaceXは2026年7月7日付でNASDAQ100にも採用されました。
NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する金融業を除く大型企業100社で構成される指数です。
代表的な連動商品には、以下があります。
- QQQ
- QQQM
- eMAXIS NASDAQ100インデックス
- ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
- SBI・NASDAQ100インデックス・ファンド
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
これらのETFや投資信託を保有している人も、指数への組み入れを通じてSpaceXへ間接的に投資できます。
ただし、NASDAQ100における推定組入比率も1%未満です。
NASDAQ100はオルカンより構成銘柄数が少ないため、SpaceXの影響は相対的に大きくなりますが、それでもファンド全体の値動きを左右するほどではありません。
NASDAQ100投資家にとっては、Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazonなどの既存の大型テクノロジー企業に加え、SpaceXという新しい成長企業が少し追加されたと考えるのが適切です。
SpaceXだけへ大きく投資したい人にとっては物足りませんが、企業固有のリスクを抑えながら成長を取り込みたい人には合理的な方法です。
なぜSpaceXはS&P500に入らない?指数ごとに採用ルールが異なる
SpaceXはオルカンやNASDAQ100へ採用されましたが、2026年7月21日時点ではS&P500には入っていません。
重要なのは、S&P500が米国の時価総額上位500社を自動的に並べた指数ではないことです。
S&P500への採用は、時価総額や流動性だけでなく、米国企業であること、十分な浮動株があること、利益など複数の条件を踏まえ、最終的には指数委員会が判断します。
このため、企業規模が大きいからといって、上場直後に自動で採用されるわけではありません。
MSCIやNASDAQは、大型IPOへ迅速に対応できるルールを用いてSpaceXを早期採用しました。
一方、S&P500は既存の採用基準を満たしているかを総合的に判断するため、採用時期が異なる可能性があります。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスも、大型IPOへの対応方法について2026年に市場参加者への意見募集を行っています。
したがって、「SpaceXはS&P500に入れない会社」という意味ではありません。
現時点では未採用であり、今後の業績や浮動株、流動性、指数委員会の判断次第で採用される可能性はあります。
なお、SpaceXへの投資比率を高めたい場合、S&P500やオルカンよりもZテック20の方が影響は大きくなります。
Zテック20ではSpaceXが組入比率6%前後の主要銘柄となっており、オルカンやNASDAQ100とは商品の性格が大きく異なります。
その分、SpaceX株の上昇による恩恵が大きい反面、下落時の影響も強く受ける点には注意が必要です。
まとめ:オルカンとNASDAQ100でSpaceXへ投資可能。ただし影響は限定的
SpaceXは2026年6月29日付でMSCI ACWI、7月7日付でNASDAQ100へ採用されました。
これにより、オルカンやNASDAQ100連動型のETF・投資信託を通じて、SpaceXへ間接投資できます。
ただし、どちらも組入比率は小さく、ファンド全体への影響は限定的です。
S&P500には現時点で採用されていませんが、これは指数ごとに採用ルールが異なるためです。
SpaceXだけを目的に投資先を変更する必要はなく、従来どおり自分に合った分散投資を続けるのがよいでしょう。
📚 ブログ記事だけでは伝えきれない内容を、2冊の本にまとめました
このブログでは、NISA、投資信託、ETF、インデックス投資について日々発信しています。
一方で、ブログ記事はどうしてもテーマごとの解説になりやすく、「お金の基礎から順番に学びたい」という方には本のほうが向いています。
そこで、初心者の方でも体系的に学べるように書いたのが以下の2冊です。
▶ 『世界一やさしいお金の教科書 1年生』
▶ 『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』
NISAをこれから始める方、投資信託やETFを基礎から理解したい方、家計管理から資産形成まで一通り学びたい方におすすめです。
関連記事のご紹介
日本半導体株に投資するなら、30銘柄に分散投資できるeMAXIS 日経半導体株インデックスがおすすめです。
「NISA貧乏」というワードが話題になっています。NISAを使う目的が明らかになっていないと、宝の持ち腐れになってしまいます。
直近1年は日本株インデックスのリターンが米国S&P500を大きく上回っています。
TOPIXと日経225の2大指数について改めて解説しました。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ






コメント