おはようございます。
ある程度リスクを限定しながら投資成果をあげるには「分散投資」についての正しい理解が欠かせません。
この分散投資を容易にしてくれるのがeMAXIS Slimシリーズなどのインデックスファンドの大きなメリットです。
個別株を買い集めて自分でポートフォリオを組むこともできますが、せいぜい数十銘柄を集めるのが精一杯でしょう。
一方、「Slim オルカン」を買えば約3,000銘柄、VTを買えば約8,000銘柄に簡単に分散投資することができるのです。
「Slimオルカン」一本に集中投資するのは危険だから、NASDAQ100やFANG+、インド株投信にも広く「分散投資」すべきというありがたい意見をいただきました。
完全に分散投資の理解を間違えています。
オルカンやVTなら、一本保有するだけで十分に分散できています。— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) January 18, 2024
ここで注意が必要なのは、必ずしもたくさんの商品を買うことが分散投資につながるわけではないということです。
いろいろな商品を少しずつ集めることを分散投資と勘違いされている方がたまにいますので、本日は「分散投資」についてご説明します。
新NISAの枠は株式インデックスファンド100%が正解!分散投資の正しい理解と実践方法
「分散投資」によって個別株リスクを抑え、市場リスクだけに限定する
たまに、多くの金融商品を保有することが分散投資だと勘違いしている方がいます。
実際には、やみくもにたくさんの商品を買えば分散性が高まるわけではなく、きちんと分散効果が得られる商品を選べば1つの商品だけに集中投資してもOKです。
分散投資はなぜ重要なのでしょうか?
それは、世界全体の株式市場にできるだけ広範囲に分散投資することで、個別株リスクやカントリーリスクを抑え、市場リスクだけに限定することができるからです。
インデックス投資を理解する(5):リスクを怖がる必要なしの術! – アメリカ暮らしのファイナンシャル・プラニング Smart&Responsible
数銘柄の個別株に集中投資する場合、市場リスク以外に大きな「個別株リスク」を背負うことになります。
株式の銘柄数を増やし、分散の範囲を広げれば広げるほど、個別株リスクが下がっていきます。
全世界の株式市場のすべてをカバーしてしまえば個別株リスクは消失し、「市場リスク」だけが残ることになります。
よって、全世界株インデックスファンドに投資することで余計なリスクを排除し、比較的安全に投資を続けることができるのです。
分散するなら株以外のアセット(資産)に分散しなければ意味がない
VTを保有していれば、その時点で世界中の株式市場の99%以上に分散投資ができています。
よって、VT以外にS&P500を買おうが、NASDAQ100を買おうが、インド株投信を買おうが、分散という意味ではほとんど変わりません。
一部重複していない銘柄はあるものの、大半はVTの中に含まれているからです。
よって、VTを買っていれば株式市場の中での分散は十分であり、それ以上に分散の範囲を広げるなら、株式以外のアセット(資産)への分散を考える必要があります。
下図で言えば、VTを買った時点で「銘柄分散」と「地域分散」は終わっている状態です。
次に考えるべきは「資産分散」であり、VT以外に債券ETFや金ETF、REITなどを組み合わせるのが正しい分散投資の方法です。
新NISAは株式100%が正解。預貯金との比率を見てリスク調整するのがおすすめ
新NISAやiDeCoなどの非課税口座では、最も期待リターンが高い「株式」に集中投資するのが理にかなっています。
よって、新NISAの枠内では「Slim オルカン」や「Slim S&P500」などの株式インデックスファンドに集中投資するのが正解です。
この場合、新NISAの枠内はすべて「株式」という資産クラスになりますので、預貯金や特定口座(課税口座)内に他のアセットを保有して分散を広げることになります。
もっともシンプルなのは「無リスク資産=預貯金」「リスク資産=新NISA内の株式インデックスファンド」とする方法です。
もし債券やREIT、金などの資産にも投資をするのであれば、特定口座を利用して投資し、預貯金や新NISA内の資産も合わせて資産配分を考えましょう。
まとめ
やみくもに多くの商品を買うのが分散投資ではなく、銘柄や地域、資産クラスを広げて投資することが真の分散投資になります。
新NISAのような非課税口座では株式集中投資が正解なので、預貯金や特定口座内に他の資産を保有してバランス調整することになります。
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新NISAは入金力とホールド力が試されているゲームです。
「オルカン」などのインデックスファンドを買い、あとはひたすら持ち続けましょう。
ジュニアNISAが廃止され、子供用の非課税口座が無くなったのは残念です。
しかし、新NISAの枠が1人1800万円もあるため、その枠内で教育費も貯めることができるでしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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