
おはようございます。
生成AIやデータセンター向け投資の拡大を背景に、半導体関連株への注目が続いています。
半導体株といえば、エヌビディアやブロードコム、TSMCなど海外企業が有名です。
一方、日本にもキオクシアホールディングス、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなど、世界的な競争力を持つ半導体関連企業が数多く存在します。
これらの中でも、時価総額の大きい上位10銘柄へ集中投資できるETFが「グローバルX 半導体・トップ10-日本株式 ETF」です。
銘柄コードは282Aで、信託報酬は年0.11%。NISAの成長投資枠にも対応しています。
日本の半導体関連株へ投資できるETFとしては、30銘柄へ分散するNF・日経半導体ETF(200A)もあります。
282Aは200Aよりも銘柄数が少なく、上位企業への集中度が高いため、上昇相場では大きなリターンが期待できる一方、値下がり時の影響も大きくなります。
今回は、282Aの特徴、構成銘柄、過去の値動き、200Aとの違い、投資前に知っておきたい注意点を分かりやすく解説します。
60秒でサクッと学べるショート動画もご用意しましたので、よろしければぜひ!
282Aは買いか?日本半導体トップ10 ETFの構成銘柄と注意点を解説
日本の半導体産業は製造装置と部品・素材に強みがある
日本の半導体産業には、半導体製造装置と部品・素材の分野に強みがあります。
半導体製造装置の世界市場では、日本企業が約31%のシェアを占めています。
代表的な企業は、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、SCREENホールディングスなどです。
これらの企業は、半導体の製造、検査、切断、洗浄など、最先端半導体の生産に欠かせない装置を供給しています。
半導体部品・素材では、日本企業の世界シェアは約48%とさらに高水準です。
信越化学工業のシリコンウエハーや、HOYAのフォトマスク関連製品など、日本企業が高い競争力を持つ製品は少なくありません。
半導体の設計では米国、受託製造では台湾や韓国が強い一方、製造装置と素材では日本企業が世界の半導体供給網を支えています。
282Aは、こうした日本の半導体産業を代表する企業の中から、時価総額上位10銘柄へ集中投資するETFです。
半導体そのものを製造する企業だけでなく、製造装置や材料を供給する企業にも投資できる点が大きな特徴です。
282Aは日本半導体株の時価総額上位10銘柄に集中投資するETF
282Aの正式名称は「グローバルX 半導体・トップ10-日本株式 ETF」です。
日本の半導体関連企業の中から、時価総額の大きい10銘柄を選んで投資します。
主な特徴は以下のとおりです。
・投資対象:日本の半導体関連株
・構成銘柄数:10銘柄
・信託報酬:年0.11%
・NISA:成長投資枠の対象
・銘柄入れ替え:年2回
組入候補になるのは、時価総額が10億円以上で、1日平均売買代金が1億円以上の国内上場企業です。
さらに、売上高の20%以上を半導体関連事業から得ていることが条件となります。
対象には、半導体製造、素材、テストシステム、製造装置などの企業が含まれます。
候補銘柄の中から浮動株調整後時価総額の大きい10銘柄を選び、原則として1月と7月に銘柄入れ替えと比率調整を実施します。
日本の主要な半導体企業だけに絞って投資できるため、半導体市場の成長を強く取り込みたい人にとって分かりやすい商品です。
一方、10銘柄しか保有しないため、一般的な株価指数や200Aと比べて分散効果は限定的です。
282Aの構成銘柄は上位5社だけで約7割を占める
画像作成時点における282Aの主な構成銘柄は以下のとおりです。
・キオクシアホールディングス
・ルネサスエレクトロニクス
・東京エレクトロン
・アドバンテスト
・ディスコ
・信越化学工業
・レーザーテック
・富士電機
・SCREENホールディングス
・KOKUSAI ELECTRIC
最も組入比率が高いキオクシアホールディングスは約21.6%を占めています。
上位5銘柄を合計すると約72%となり、値動きは少数の大型銘柄に強く左右されます。
30銘柄へ投資するNF・日経半導体ETF(200A)と比べても、282Aの集中度はかなり高いです。
ただし、282Aでは一部の銘柄へ比率が偏りすぎないよう、構成比率に上限が設けられています。
半導体、素材、製造装置に分類される銘柄は原則として1銘柄15%が上限です。その他の銘柄は10%が上限となります。
それでも、株価上昇によって次回の比率調整までに上限を超えることはあります。
特定企業の株価が急上昇すればETF全体も大きく上昇しやすい反面、上位企業が大幅安になれば基準価額への影響も大きくなります。
282Aは「日本の半導体株へ幅広く分散する商品」というより、「日本半導体の主要10社へ集中投資する商品」と考えるべきでしょう。
282Aは高リターンを期待できるが値動きも非常に大きい
282Aは設定後の短期間で基準価額が大きく上昇しました。
設定時を10万円とした分配金再投資基準価額が、約1年半で25万円前後まで上昇しています。
日経225やTOPIXを大きく上回る好成績です。
生成AI向け半導体の需要拡大やデータセンター投資の増加を背景に、日本の半導体関連企業にも資金が集まりました。
ETFの純資産総額も株価上昇と資金流入の両方によって急増しています。
しかし、この高リターンは高いリスクの裏返しです。
282Aは半導体関連の10銘柄だけに集中しており、業種分散と銘柄分散の両方が不十分です。
半導体需要が減速した場合や、設備投資が縮小した場合には、構成銘柄が一斉に下落する可能性があります。
半導体産業では、需要拡大、設備投資の増加、供給過剰、在庫調整が繰り返されます。
好調時には利益が急増しますが、環境が変わると業績見通しや株価が急速に悪化することも珍しくありません。
過去の好成績だけを見て、ポートフォリオの大部分を282Aへ投資するのは危険です。
オルカンやS&P500などをコア資産として保有したうえで、資産の一部を282Aへ振り向けるコア・サテライト戦略が現実的でしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ






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