『介護離職シーズンⅡ』第10話

医療機関

あのあとどうなったん?

その後いかがお過ごしですか?

お元気にされてますか?

と、時々ご心配いただく。

 

タナカの両親についてだ。

ご心配をおかけして申し訳ありません。

ありがとうございます。

 

 

シーズンⅡも今回で最終話。

 

介護には終わりはない。

終わりがわかっていれば、これほど簡単なことはない。

 

母は、無事?いろいろな取組みが功を奏し、

実家で、父親と二人暮らしを再開できた。

さらに、歯科診療所の手伝いも。

 

とは言え、二人でやれているのかというと?????だ。

 

タナカの世話なんかならずとも

在宅生活再開も、仕事再開も、なんの問題もない!、

と二人して、ずいぶん大きな事を言って、

タナカの手伝いを拒否したのは、

昨年の8月。

 

しかしながら、

実際のところ、昨日も電話があった。

週末や祝日ごとに、不安が増し、連絡が来る。

 

結局、コロナ騒ぎや株の暴落がある中、

母がタナカに伝えたいことは、

『寂しい』と言う話。

 

身体機能の改善は十分に図れたが、

精神面や認知面、特に『心』はさがっている。

生活はできても

寂しさが増しているようだ。

老夫婦だけでの会話や生活も

どんなことになっていることだろう、、、

 

 

親がいて、今の自分が存在する。

親と子の関係は、幸か不幸か、

死別するまで、続く。

 

そうは言っても、両親の『寂しさ』全てを、

息子であるタナカが解決できるわけもない。

 

『老いる』とは、

どういうことで、どうあるべきか、

自分自身で努力しなければいけない部分もあると思う。

 

在宅復帰と職場復帰を果たした母は、

ケロッと、サラッと、言う。

あんたの世話にはならないわよ。

でも、その直後から、

寂しい、相手しなさい、とも言う。

ときに、遠くの次男に告げ口だ。

長男はなんにもしてくれない。寂しい。と言う始末、、、、

遠くの次男に叱られる長男。

 

祖母祖父それ以前のご先祖様は、どうやって老いたのだろう。

 

このシーズンⅡを終わるにあたり、

これからは、この『老い』方の学びこそが、

大切だと感じている。

 

長老とか、老子とか、

『老』は、いい意味もある。

 

終活の前に、

『老活』や生き方を考える『生活』が、

大切な時代だ。

 

終活より老活。

 

この話は、また次シリーズで。

 

それでは皆様、シーズンⅢで、

またいつかお逢いしましょう。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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