『いい病院ランキング』

毎年発行されている、
『いい病院ランキング』系の本

分厚い、かなり手応えのあるものだ

私は、個人的には、
あまりこの手のものは信用しない

理由は、

「そもそも、
 “いい病院”の意味がよくわからない」からである

が、一度だけ、
この手の類の本をチラッと開いてみたことがある

それは、
私が乳がんの手術をして間もなくのことだ

「都会の有名な大きな病院だったら、
 “いい治療”ができるのだろうな...」

まだがんに関して無知だった私は、
単純にそう思っていた

そして、そんな都会の有名な病院に、
憧れを持っていた

が、驚いたことに、
その本には
私の乳がんを見落とした医師が載っていた

確かにその医師は、
この地域ではかなり有名だ

“名医”として、
頼ってくる患者も多かった

...が、私はがんを見落とされた...

しこりがあったにも関わらず、
検査もせず、定期検査も勧めず、

「そのままにしておいていいよ」

という、その言葉通り、
私は4年8か月もの間、
“良性腫瘍”であると信じていた

掲載されていた医師の写真を見た私は、
悔しさに唇を噛みしめた

そして思った

「がんの知識がない人たちは、
 こういう本を信じて病院を選ぶのだろうな」

と――

“がん歴”が長くなると、
様々な知識がついてくる

それは、いいことも、悪いことも

“有名な、大きな病院の方が、
 がん治療が進んでいる”

“大学病院の方が、
 いい医療が受けられる”

がんになり立ての頃は、
そんな勘違いもしていた

が、その後、
有名な大きな病院の不祥事が
次々と明らかになる

その多くが、
あってはならない“がんの見落とし”

大きな病院であるが故の、
診療科同士の疎通不足である

「大学病院で手術したけど、
 やっぱり不満はある」

そんなことを語っている乳がん患者もいた

“いい病院”とは、なんなのだろう...

  ○手術例が多い
  ○死亡率が低い

...ということなのだろうか

裏を返せば、“悪い病院”とは、

  ○手術例が少ない
  ○死亡率が高い

...ということになる

が、現実には、

“末期がん患者を受け入れない病院”も
あるという

  それは、即ち、
  “死亡率が低い病院”ということになるだろう

“死亡率”に関しては、地域差も大きい

たとえば、都会と地方

がん検診率は、
明らかに地方より都会の方が高い

「早期に見つければ、治る可能性が高い」

と、言われるようになったがん

当然、検診率で変わってくる

患者も賢くならないといけない

決して、“数字”だけでは、
“いい病院”かどうかの判断はつかないのだ

『いい病院』とは...

経験した、
患者自身が決めることなのかもしれない――

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Source: りかこの乳がん体験記

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