肝臓がん、新しい薬物療法の登場 ニボルマブ+イピリムマブ

外科医

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みなさま
こんにちは
2代目ガンちゃん先生です

今日は、
肝臓がんの薬物療法で

次に登場する薬剤の情報について
ご紹介したいと思います

ニボルマブ(オプシーボ)

イピリムマブ(ヤーボイ)

という2種類のお薬の組み合わせです

これらのお薬は、
がんに対する免疫を活性化させる薬剤です

肝臓がんの薬物療法で
がんに対する免疫を活性化させる薬剤は
2つ承認されているので、
3つ目の薬剤ということになります

この薬が日本でも承認されましたので、
今後、使えるようになります

ニボルマブ+イピリムマブ
という薬剤は
CheckMate -9DW
という臨床試験で
その効果が検証されました

レンバチニブやソラフェニブを投与された患者に対して、有効性が認められた結果、
承認となりました

具体的には
生存期間において、
ニボルマブ+イピリムマブは23.7ヶ月
レンバチニブ/ソラフェニブは20.6ヶ月
21%の死亡リスク低下

どれくらいの割合で効果が出るか(奏効率)に関しては、
ニボルマブ+イピリムマブが36.1%
レンバチニブ/ソラフェニブが13.2%
10名の内、3.5人程度縮小

スライド2

一番、インパクトのある結果が、
効果がどれくらい続くかという奏効持続期間(Duration of Response)です

このニボルマブ+イピリムマブ
一旦、効果が出ると、2年効果が続く割合が55%
3年効果が続く割合が47%
つまり、効いてくれたら2人に1人は3年、その効果が持続するという結果

スライド1

これは、今までの薬剤にない結果です

一方で、
重篤な副作用は
ニボルマブ+イピリムマブで41%
レンバチニブ/ソラフェニブで42%と
差は無かったということですが、

副作用に関する結果の解釈は、注意が必要です

副作用の内容が
ニボルマブ+イピリムマブでは、
肝障害、下痢、皮疹という免疫関連の副作用が出ます
全体では80%以上の方に免疫関連の副作用が起こり
その内、重篤なものは41%ということ

肝障害は頻度が多く16%

実際、承認され、
使われるようになってからでないと分かりませんが、
諸刃の剣のような

効くときはしっかりと長く効くけど、
副作用も出る可能性があるという薬剤
なのかもしれません

免疫が活性化することによる副作用に関しては、
だいぶ対処法が確立してきています

今後の研究で、
どのような方が効くのか、
どのような方に副作用が出るのか、

というのが明らかになれば、
より使いやすい薬剤になることと思います

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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