※筆者より【家族の縁とは⑦】

通常ですと人間は、これまでもわたくしが書いているとおり、過去世、人生を繰り返すなかで、生きる環境も、また出逢いについても、ある程度“色合い”（傾向、癖と言っても良いかもしれません。）をたずさえてまいります。ですので、霊視は、それぞれの人がたずさえる色合いを視ていくことで、霊的特質や今後の歩み方などを割り出していくことができるのです。

しかしその奥様は、どの過去世でも、地上と、そして死後の天界での学びを複合的に修めていらっしゃいましたので、何に偏ることなく、ある意味での“解脱”を経た魂でした。

こういった方は、総じて“時代の先駆け”となります。そして、志す分野での革新的存在になったり、先達として多くの方を教授したりなど、自らの動向が、まさに多くの方の人生を同時に動かすがごとく、大きな潮流となる、そういうお役目を天より与えられるのです。

今世のお役目を、魂としてきちんと据えていらっしゃる素晴らしいご夫婦であられるなぁと、神の御取り計らいのもとに、互いの良さを生かすため、そして倍々的な相乗効果を見込むため、夫婦としてご縁を結ばれたお二方に対し、尊敬の念すら覚えました。

ですが、わたくしが、“電流”のごとくに衝撃を受けたのは、何を隠そう、そのお子様でした。

通常なら、天は、わたくしが視させていただく方の過去世について、必要な場面を映像のように示してくださるのですが、そのお子様の過去世は、実はまったく天より示されず・・・あろうことか、来世の、そのお子様が別の人物として生まれ変わったのちの、成人したお姿と、そしてまさに生き延びるべく世の様相を、神はわたくしに示したのです。

このお子様が生まれ変わるであろう世界は、少なくとも、今の日本のような自然豊かな、あるいは整備された世ではございません。

あまり書きますと、皆様少なからずショックを受けるかと存じますので詳細は控えますが、数百年の時を超え、人類がこの先迎える世は、内実を控えて書かなければならないくらいの、様変わりの激しき状況と思っていただければと存じます（※もちろん、一人ひとりの今の生き方によって、未来の状況は逐一変わってまいります）。

そのなかで一人遠くを見つめ、大地に勇ましく立つ姿が、わたくしにははっきりと視えました。それが、この写真に可愛らしく写るお子様です。わたくしは、神が示した未来の光景と、目前の無垢なお姿とのギャップに思わず頭を抱えてしまいました。

（次回⑧へ続きます。）